2017/07
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ヒッチハイカー。
レスキュー記事を全然書けていないうちにあっという間に次のレスキューへと向かうように、毎日を駆け足で過ごしてる。

それはきっとちびがいない隙間を埋めるためなのかもしれないけれど、今までも足りなかった時間を、身体を酷使することで埋められることがある時もある、ということなのかな。

ああ、まだるっこしい性格だw


遡ること一ヶ月近く経っちゃうのだけど、先月中旬にレスキューに行った時のこと。

その日は山側の検問から入ることになっていて。

早朝に起きてみんにゃさんのお世話を終わらせ、フードを積み込みさて出発。


ちびの容態が落ちてきた頃だったから、保護することはあまり考えず、とにかく給餌をメインにしようと頑張ってどっさりフードを積み込んで。

検問を入り、山側から入るのは久々だったから、大雪の傷跡や大量のフレコンバッグが並んでいるのを横目に見ながら車を走らせて。




大熊町の帰還困難地域の細い山道をくねくねと走り、トンネルをいくつか越えたけど、集落まではまだ辿り着かない、おうちがほとんど無いような山道で、道端をとぼとぼと歩く猫発見!


窓を少し開けて、にゃーにゃーと鳴き真似をしてみたらば立ち止まり、一瞬こっちを見たと思ったら、ぶみゃーーーー!と大きな声で鳴きながら、車に向かって一目散に走ってくる!


最近は、そんな子にお目にかかることは滅多にないから、こっちが思わず大慌てw

一本しかない山道で、警察や自警団に見つかったら…とほんの一瞬躊躇ったけど、いやいやそんなこと言ってる場合か!と気合いを入れて車を停めて、車の後部に積んでいる捕獲器やおやつを取りに車を降りて。

手づかみは難しいかな…?とかぐるぐるいろいろ考えながら捕獲器や洗濯ネットを取り出して、車の前に戻ってみたら、いるはずのにゃんこさんは見当たらず…。

え?え?と思って車の下を四つん這いになって覗き込み、またにゃーにゃーと鳴き真似をしてみたら、何故か鳴き声が上から降ってきて。


ん?
どゆこと?

と思って身体を起こし、車の中を覗いてみたら…



少し開いてた窓から入り込み、運転席を乗っ取られてたw


大慌てのあたしを尻目に、とても大きな声でぶみゃーぶみゃーと鳴きながら、ゴロゴロ喉を鳴らしてて。

あまりにもあまりな展開に、あたしが完璧にテンパってw


ドアを開けたらダッシュして逃げちゃうかな?とかも考えたけど、きっとこの子は大丈夫。と思い、そおっとそおっとドアを開け。

にゃんこさんの身体を掴み、ダッシュで車に乗り込んで。

運転席に座りにゃんこさんの身体をしっかりとホールドして、やっとほおっと息を吐き、そのまま急いで窓を閉め。


ポケットから洗濯ネットを取り出して、インしてもらおうとにゃんこさんを抱えたら、頭をゴンゴン顔に擦り付けてゴロゴロふみふみ大忙しで甘えてくる…。


え?
え?

と頭は事実をなかなか理解出来なくて、だけど涙だけが溢れてきて。

三年だよ?
三年も経っているのに?

と、ホントに久々に頭が完璧にこんがらがっちゃうぐらいにぐるぐる渦を巻く。


…棄てられた?

とか、いろんな考えが渦を巻く。

だけど身体の汚れは頑張って生きてきたことを示すかのように、白い部分は茶色く薄汚れてて。

肉球もすっかりガサガサで。


甘えてくるのをちょっと我慢してもらってお口を開けて見てみたら、歯の状態から想像出来るのは恐らく4~5歳ぐらいのにゃんこさん。

どこを触ってもなにをしても、とにかく甘えるのに必死になってて、爆音のゴロゴロ音が響き続けて。


車を乗っ取られた面白さもあって、あたしはパニックになりながらも泣き笑い。


キャリーなんかは積んでいなかったから、車の中で捕獲器の中にそおっと入ってもらったら、なんだー!出せー!甘えさせろー!と、延々鳴き続けてるにゃんこさん。

この間わずかに10分ちょっと。


自分でもあまりにびっくりしすぎて一瞬忘れていたけれど、ここは圏内…。

車をのんびり停めてる訳にはいかないぞ?とふっと気付いて慌てて車を走らせて。

圏内にいくつかある内緒の場所へひとまず向かって車を走らせながら、まるこに電話して状況を説明してみたら。

お!じゃあ名前はヒッチハイクのハイクだねwと言われ、まだ涙がちょっと滲んでいたけど思わず爆笑しちゃったり。


どうやって生きてきたの?

どこに、いたの?


猫と話が出来たなら、ホントにそれを聞いてみたい。

三年以上の時を孤独の中で過ごして来たはずのにゃんこさん。


まるこの言ったハイクくんには同意が出来なかったのでw、あたしが付けた仮の名前は拓くん。

開拓者の拓くん。

自分の運命を切り拓いてくれたから。


一時的に圏内に置いて給餌に回ろうかと思ったけれど、とにかく声が大きくてw、圏内の内緒の場所に辿り着くにも途中で止められるのが怖かったから、給餌にはまた改めてくることにして、その日は短時間で切り上げて。

そのまま病院にまっすぐ向かい、検査などを終わらせて。

病院の診察台の上でも先生たちも驚くほどにひたすらゴロゴロ言っていて。


頑張ったんだね。

頑張って生きてきたんだね。


お腹の中はたくさんのムシさん達がパレード状態w

2.9kgしかない痩せっぽち。

ほんの一瞬のすれ違いがあったら、出逢えなかったいのち。

だけどこんな一瞬で出逢えることも、まだあるんだね。


諦める訳にはいかない。

いのちが待っているのだから。


諦めない。

そこに待っているいのちがある限り。



拓くん。

あたしの人生で初めてのヒッチハイクをしてくれて、ホントにホントにありがとう。



拓くんは、すっかり今は甘えまくっていて、トイレの掃除をする時も、おやつやご飯タイムでも、ケージを開けるといそいそと肩に乗ってきます。

甘えっこすぎて距離が近すぎてw、全然写真が撮れませんw


だけど痩せっぽちだった身体には少しずつお肉がついて、お腹のムシさんも、悲しいほど大量に出してくれてw。


パサパサだった毛並みも、どんどん冬毛が抜け落ちて、少しずつふわふわに変わってきています。


余裕がある訳ではないシェルター事情。

だけどこんな子たちがまだまだ頑張って生きているのだから、出来ることの精一杯を頑張り続けたいと思います。


拓くん。

頑張ってくれてホントにありがとう。



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(非公開コメント受付中)

No title
こんなかわいい乗っ取りだったら大歓迎ですね(´ー`* ))))
拓ちゃん、これからはいっぱい甘えてね。
よかったね。
No title
泣いちゃいます、笑っちゃいます。
ものすごい出会い方、よくぞ山から出てきてくれました。
本当に拓クンは人間が恋しかったんだねー。寂しかったんだねー。すごいぞ、ちゃっかり運転席を乗っ取っちゃうなんて!あっぱれ!
こんな主調のできる猫ちゃんばかりじゃないでしょうから胸が痛むけど、今回は本当に良かった。

悲しすぎて絶望しかけることがあまりにも多い現実ですが、苦しくてもつらくてもここに綴ってくださっているおかげで、少しでも思いを分かち合えるような気分でいます。

拓クン 本当にどんな思いで3年過ごしていたんでしょうね。
「ぶみゃー!」という大声に必死にすべてを込めたんでしょうね。
その分いっぱいいっぱい幸せになって欲しい。
座席に座って必死に訴える表情の写真を見るたびに泣き笑いになってしまいます。
大した力にはなりませんが、応援しています。
今回も命を救ってくださって、本当にありがとうございます!!
No title
きっとずっとかわいがられていた子なんでしょうね。
お腹が空いて人恋しくて山道歩いていたのかな?

止まって呼びかけてくださったから、この子は飛び込んで行けたのでしょうね。

こんなに長い時間、ひとりぼっちにさせてしまったのに、まだ人間に甘えてくれて、ありがとう。

幸せ切符、つかめますように。
No title
それぞれの仔にそれぞれのドラマがあって、命って重いんですね。その重い命とドラマを全部背負って日々頑張ってる犬班Aさん。いつも泣かされます。
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いつもありがとう
こんにちは~(^^)
いつも読ませていただいてます。
そして、いつも感謝と感動
ありがとう
良かった・・・
拓くん、偉かったね・・・頑張って生きていたから、きっと神様が犬班Aさんに会えるように導いてくれたんですね。本当に良かった・・・
運転席で一生懸命鳴いている姿が、健気で可愛いくて泣けて来ます。
プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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