2017/07
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ないものねだりはもうやめて。
会ったことは無いけれど、ずうっと見守りたかったある猫の、いのちが終わったことを知り、その子と向き合い続けた飼い主さんのことを、羨んで、羨んで、羨んで、そして少しだけ妬んでいる自分がいた。


心が軋んだ音をたてる。

ギシギシと痛みを伴う嫌な音を。


部屋に入ってもさぶが迎えに来ない。
いつもの場所にやきそばがいない。
響くんの掠れた声が聞こえない。
トコトコがケージではしゃいで動き回るガシャガシャした音が聞こえない。


いのちを救いたかったのに。

いのちを守りたかったのに。

救えず、守れなかったことに対する後悔の念に囚われて。

いなくなってしまうことに、耐えるのが苦しくて。

いなくなってしまったことを、認めるのが辛くって。


涙は枯れることなく、毎日毎日溢れ出て。

あたしはその都度どすんと落ちて、傍にいる誰かを抱きしめて気持ちを紛らわせる。


苦しいのはあたしなんじゃない。

色んなことを我慢させてるみんにゃさんの方がずうっとずうっと辛いのに。

必死になって生きてる子たちの方がずうっとずうっと苦しいのに。


それを分かっていながらも、自分の悲しみを、自分の苦しみを、消化も昇華もできない自分が嫌になってくる。


あたたかな身体を抱きしめて。

体温を肌で感じて。

静かに鳴らす喉の音で救われて、癒されて。



あたしが癒されてる場合じゃない。



身体がたくさん分裂して、一匹一匹と向き合えたらいいのに。

気持ちを言葉で伝えてくれたらいいのに。

どこが痛いか教えてくれたらいいのに。

なんにも心配せずに過ごせる莫大な資産があればいいのに。

病気がすぐに治る薬があればいいのに。


…ないものねだり。


手に入らないことばかり願う自分がいる。



大切なものをたくさん捨ててきた。

そんなことは後悔してないけど。


だけど、ずうっと一緒にいると思ってた、もっともっと幸せになってほしかったいのちを見送ることが、こんなにも自分を苦しめるとは思わなかった。



それでも救えるいのちを探すために、一つでもいのちを繋ぐために、毎週週末はレスキューに行っていた。

灼熱の、人のいない町へ。

生き物を、苦しめ続けている町へ。


給餌場所に行ってフードの袋を見ていると、確かに猫が食べていると確信できる場所は多々あって。


あまりの暑さでボーッとしながらも、ひたすらハンドルを握って走り回ってフードを置いて。

この暑さに耐えてる子たちに届けるために、勢い込んでいつもより多い250kg位のフードを積んで。


走って走って走り回って、もうすぐ時間切れになる頃に、久々に寄った大熊町のとあるポイントで、フードの空袋を見つめていた三毛猫さん。

もう、気配が少なくなってたから、諦めた方が良いと思ってたポイント。

痩せた身体と、少しギラついた目つきの、とてもハッキリした柄の三毛猫さん。

迷わず捕獲器を置いて車を走らせ少しの間隠れて様子見をして。

でもどんどんタイムアップの時間が近づいてくる。

…頼むから入って。
という願いも虚しく、非情の時間切れ。

それが二週間前のこと。

先週は、どうしてもその子を保護したかったから、捕獲器を前日の夕方からかけに行った。

翌日の朝一番で捕獲器を見に行ったら、入っていたのは三毛猫さんではなく、白黒の八割れのちいさな女のこ。

猫の気配なんて全然ないと思っていたのに。

三毛猫さんと、この子と、そしておとーさん猫がいるってコトだよね…。


確実に震災後生まれの八割れさんには、和(なごみ)ちゃんと仮の名前を付けました。



とてもちいさな身体なのに、おっぱいは授乳の跡があった。

もう、乾いていて、吸われてる形跡はあまりなかったけど。

仔猫がいそうな子の保護は、本当に毎回心をギュッと絞られる位、悩んで悩んで悩みまくる。

正に授乳中だと判断してリリースする時にも、ケージの扉を開けるその瞬間まで泣きながら悩む。

だって次に会える保障はないんだもの。

次に行った時に、その亡骸を見たことだってあるんだもの。


誰を責めていいのか分からない。

だから結局自分を責めて、呪って、怨むしかない。



ソロモン王の指輪が欲しい。

どこにいてもすぐに分かる魔法の眼が欲しい。

どこでもドアが欲しい。

保護できるまで粘り続けられる、無限の時間が欲しい。


…どこまでいってもないものねだり。



今のあたしを動かしてるのは、待ってるいのちに対する執念と、喪ったいのちに対する謝罪、そして愛情と、なによりも、ほんのちっぽけな力しか持たない自分への憐憫と。


諦められないんだもの。

諦めたくないんだもの。

待ってるいのちがある限り。

絶対にいのちを諦めることなんて、できない。


心はぐちゃぐちゃかもしれないけど、あたしにできることが残っている限り、もがき続けて足掻き続けていかなくちゃ。


ないものばかり探していても、いのちは救えないのだから。


ないものねだりはもうやめて。


浮上します。



たくさんのご心配のメールやメッセージなど、ありがとうございました。

返信などがとっても遅くなっていますが、どうぞご容赦くださいね。


空元気かもしれないけれど、頑張りますよ、どこまでも。


よっしゃーーー!
踏ん張ってこーーー!
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(非公開コメント受付中)

No title
おかえりなさい。
犬班さんの葛藤に胸が痛みます。そんな深い思いにかける適切な言葉が今は思い浮かばないのですが、一言おかえりなさいを言いたくて。
なごみちゃん可愛らしくて本当に心が和みますね。こうしたレスキューのことを読む度に心から感謝してるんです。これだけ必死に命に向き合ってる犬班さんみたいな人がいてありがたいと思ってます。
ありがとう
いつも陰ながら応援しています。
ほんの少しのお手伝いしか出来ませんが、大勢の方が感謝し応援していますよ。
猫たちの為にありがとう、本当にありがとう。
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プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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