2014/05
≪04  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   06≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Call My Name。
先日行ってきたカメラマンの上村さんの写真展『Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち』。


上村さんのブログで写真展の紹介文を読んだ時、じわっと目に涙が浮かんだ。

写真展には行かれない方も是非この紹介文を読んでほしい。

Call My Name。

このタイトルを付けた意味を、
このタイトルの意味を、
どうか一人でも多くの人に知ってほしい。

そう、思った。



自分自身でも感じていたことではあったけど、この紹介文を読んでから『名前』というものに対して、今まで以上に気にかけるようになった。


シェルターにいる子たち。
トイレ掃除をする時も、ご飯をあげる時も、抱っこタイムを開催する時も、必ず全員の名前を何度も何度も呼ぶ。

とても大切な時間。



レスキューに行った時に出会えた子たち。

立ち止まって振り返る、顔。

立ち止まらずに一直線に走り去る後ろ姿。


名前を呼んであげたい。
あなただけの、名前を。


たったひとつしかない、いのち。
ちいさなちいさな、いのち。


名前を、呼ばせて。

あなただけの、名前を。

あなたの、名前を。



そんな気持ちを抱えながら、相変わらずのドタバタの中、なんとか身体を空けてGWもレスキューへ。


200kg以上の給餌フードと、8台の捕獲器を積み込んで。


先月から更にバリケードが増え、立ち入りがどんどん困難になり続けていく大熊町。

来月から国道6号線が通行解除になったら、多分圏内での活動は更に締め付けが厳しくなってしまう。

それに海側の原発付近の中間貯蔵施設の候補地が国有化を決定されてしまったら、もう、さすがに立ち入ることは許されないだろうから、とにかく今は大熊町と双葉町を最優先に捕獲器を掛けてまわっている。


シェルターに、受け入れできる余裕がある訳ではないけれど、圏内の状況を考えたら躊躇する訳にもいかず。

だから、海側山側悩みに悩んで決めたポイント四箇所に、野生動物対策も兼ねて二台ずつの捕獲器をかけて。


捕獲器を掛け終え、給餌に回っている途中、毎週東京から給餌に通い続けてくれている個人ボランティアのMさんに電話して。

お互いの捕獲器をかけた場所や、給餌状況なんかをちょっとだけ話しして。

あんな異常な町の中でも、ちょっとだけホッとする瞬間。


帰る前にどっかで会えたらいいねと電話を切って、ひたすら必死に給餌ポイントを回っていると、あっという間にタイムアップの時間が近づき、今度は捕獲器の回収へとこれまた必死に車を走らせる。


ちょっと頭がボーッとする程とっても暑い日だったから、飲み物を凍らせてこなかったことを後悔したりして。


増えたバリケードのせいで、各ポイントに辿り着くのが今まで以上に大変だけど、ようやく一箇所目のポイントへ。

一つはネズミさん…。
もう一つは空っぽで。

落胆してる暇はないから、ネズミさんとサヨナラして、捕獲器を車に積んでダッシュで二箇所目へ。

…捕獲器、どっちも閉まってない。


この暑さじゃ仕方ないか…と天を仰いで煙草に火を点けて。


ふぅっと大きく息を吐いてから、Mさんにまた電話して。


どこにいるのー?と聞いてみたらば、すぐ近所にいたようで、それじゃ一回合流しようかと言いかけたらば、電話の向こうから短い悲鳴。

M:あっ!猫!こっち見てる!どうしよう…

A:あたし連れてくから保護しよ!

M:うんっ!

A:捕獲器は?

M:持ってる!

A:じゃ、かけて。電話切るよ。


と電話を切って、煙草を2本吸い終えた頃にMさんがあたしのいる場所へやってきて。


二人で少し喋りながら時間を潰し、ドキドキしながら捕獲器の場所へと移動して。


前を走るMさんの車が止まったと思ったらすぐさま走り出てきたMさんを見て、慌ててあたしも車を降りて。


M:ダメだー!捕獲器の横で寝てたー!

A:え?あたし見てないよ。

という会話の後に、猫さんが走っていった方向に向かうMさんが、またあっ!と短い声をあげる。


M:いる!こっち見てる!

A:え?どこ?

M:そこの草むら。今、走って裏に行った!

A:…あたし見えなかった。それ、妄想w?

とか話していたら、またまた猫さん戻ってきたようで、草むらの中に頭が見え隠れ。

もう出なきゃならない時間ギリギリだったけど、離れない子ならば入ってくれる可能性はあるから、あともうちょっとだけ捕獲器かけて粘ろうよ。とMさんに声をかけ。

あたしの車からも捕獲器を下ろし、二台の捕獲器をかけ、Mさんは待機、あたしは別な場所にかけてある捕獲器と、Mさんがかけている捕獲器を回収に向かい、猛ダッシュで車を走らせ、自分の捕獲器を回収して、Mさんがかけてる捕獲器の場所に到着する直前で電話が鳴って。

M:入ったーー!!!

A:マジでーー!!!やたーーー!!!

と嬉しい短い会話を交わした後、途中の地点で合流して、にゃんこさんを受け取って。





二人とも若干興奮しつつも、性別確認をするのに、にゃんこさんにごめんね、と声をかけながらお尻やお腹をまさぐり、授乳中じゃないのを確認してから車に乗せて。


ようやく一息ついて、


M:もう一回捕獲器かけようって言ってくれてありがとー!

A:なに言ってんの、見つけてくれたおかげじゃん!

M:でも電話がかかってこなったら車停めなかったから見つけられなかったもん。

A:フード切らさずに通い続けてくれてるからだよ。


なんて二人でお互いを微妙に褒めあったりしつつ、とにもかくにも粘ってみて良かったよね、と喜びながら、また来週頑張ろうねと別れてお互い帰り道へと向かった。


身体はヘトヘトなんだけど、嬉しい気持ちで帰宅して、捕獲器から出して隔離ケージに移動する前に駆虫薬を付ける時、もう一度お腹をしっかり確認してみたら、全ての乳首がちいさなまま。


…それは、出産経験が無いということな訳で。

圏内で、飢餓の状態を、異常な状況を過ごしている子たちは子孫を残すという本能が強まっているようで、発情回数も多いから、かなり若い猫さんですらも出産経験はある子がとても多くって。


おまけに洗濯ネットに入ってもらっていたのだけれど、全く暴れる様子も無いから、そおっとネットから出してみて、お口を開けて歯を見たら、少なくとも3~4歳の歯をしてる。


…ってことは避妊済み?

と、大きな疑問が湧いてきたから、そのまま少し抱っこして撫でてみたらば、小さくゴロっと喉の音。

内心うわわー!となりつつも、頑張ったねー、と声をかけながら撫で続けてたら、どんどんゴロゴロの音が大きくなって、顔は若干緊張してるけど、甘えた声で鳴きはじめ。




うわぉ!
間違いなく飼い猫さんだ!


泣き虫のあたしはいつものごとく泣きべそをかきながら、にゃんこさんをそおっとそおっとケージに戻し、またまたMさんに電話したけど出なくって。

にゃんこさんは、ケージに戻してもとっても穏やかな顔で喉をゴロゴロと鳴らしてる。




この興奮と喜びをどうしたらいいのー!と一人悶々としていたらw、折り返しMさんからかかってきたから大喜びで出たら、はしゃぐあたしの声と対象的に暗い声。

M:…どうしたんですか?

A:おっぱいがね、ちっちゃいの!

M:…え?

A:いや、だから、おっぱいがね、ちっちゃいの!

M:…え?

A:えって…いや、えっと、避妊済みかも?!ってこと!

M:なんだー!やっぱり授乳中だとか、悪い想像しちゃったのにー!

A:え、だって授乳中じゃないのはさっき圏内で確認したじゃん!

M:だってこんな時間に電話があったら悪い想像しちゃうでしょ!


とかいうかなり不毛な会話を繰り広げつつ、ようやくこの喜びを分かってもらえてw


二人で良かったよねー、嬉しいねー、とはしゃぎまくって電話を切って。


まず間違いなく、ニンゲンと一緒に暮らした子。

きっと名前の付いてた子。


ホントの名前じゃないけれど、うちでの名前は『ゆら』ちゃんに決めました。

今はそれがあなたの名前。

たくさんたくさん名前を呼ぶから、もう安心していいからね。


食べるものの心配も、寝る場所の心配も、なにも必要ないからね。


ホントの名前が分かるよう、飼い主さんも探さなきゃ。



ゆらちゃん。

連れ出させてくれて、ホントにホントにありがとう。



そしてGWが終わり、病院へ。

先日の保護っこ拓くん同様、ゆらちゃんも診察台の上でも普通に寛いで。


お腹の確認をしたいとお願いし、お腹の毛刈りをしてみたら…くっきりと残る手術痕。

ビンゴ!!

間違いなく避妊手術済。


勿論最近の手術痕ではなかったし、あたしが知ってる範囲では捜索依頼も出ていなかったから、次回のレスキューの時にでも、付近に貼り紙をしてこなくっちゃ。


ゆらちゃん。

あなたの本当の名前が分かるといいね。


あなたの大切な名前を見つけられるように頑張るよ。



身体はホントにクタクタだけど、拓くんといい、ゆらちゃんといい、こんな出逢いが続くからには、やっぱり諦めることなんて絶対に出来ないね。

終わりが全然見えないけれど、もう一踏ん張りも二踏ん張りもしてかなきゃ。


あなたの本当の名前が分かるまで、のんびりゆったり過ごそうね。





ゆらちゃん。

たくさんたくさん名前を呼ぶよ。

あなただけの名前を。




【Mさんへのご支援のお願い。】

いつも福猫舎へ散々ご支援をお願いしており、恐縮しつつも本当に心から感謝しておりますが、今日は友人の個人ボランティアMさんへの給餌フードのご支援のお願いをさせてください。

彼女は震災直後から、ほぼ毎週のように福島へ保護、給餌に通い続けてくれています。

ブログも持たず、団体にも所属せず、
個人ボランティアとしてコツコツと地道に活動を続けてくれています。

最近は、震災直後から福島のどうぶつたちのことを発信し続けてくれているささきちさんの協力のもと、フードだけは募集をされていますが、足りない時は自費で購入しています。

毎週の福島への交通費、そして保護した子たちの医療費などで、負担は増え続け、何度も折れそうになる心を必死に奮い立たせて今もなお、通い続けてくれています。

現在、次回のレスキュー以降分のフード募集をしており、お一つからで結構ですので、どうぞご支援をお願い出来たら…と思います。

福猫舎の給餌フードは、なんとかもう少しだけストックがあります。

残りは僅かになってきたので、近いうちにまたご支援の呼びかけをさせて頂くとは思いますが、今回はMさんにご支援をお願いしたく、ここにお願いをさせて頂きます。

ご支援については以下のブログをご覧頂ければと思います。

ささきちさんのブログ記事
福島で給餌するフードをご支援ください


どうぞ宜しくお願い致します。





スポンサーサイト
プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。