2013/10
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おうちに、帰ろう。
さっき、つよぽんが旅立った。

静かな旅立ちだったと、まるこから電話があった。


予約時間に、抜歯手術のために光くんを連れて病院へ向かい、手術の間、つよぽんを見舞うつもりでいたけれど、病院に入った途端に先生から呼ばれ、手術室に入った途端に目に入ったのは、弱々しく痙攣をしているつよぽんの姿だった。

つよぽんの本名はクロくん。

御年18歳を越えるおじーちゃん。

ねーねーさんが保護してきた時、診察に向かってくれたまるこもねーねーさん達も、先生たちも驚くほどの傷を背中に負っていて。

まるこのところで受け入れをして、毎日毎日傷口に軟骨を塗って、甘やかして。

ねーねーさんがした貼り紙を見て、保護した翌日には、おうちの方から連絡があり、飼い主さんからは名前も聞けて、お預かりすることも了解を得ていて。

ねーねーさんがつけた仮名のつよしくんとはほとんど呼ばず、つよぽんとかクロじいとか、なんかいろんな名前で呼んでいた。

福猫舎ではなんとなくの暗黙の了解で、容態の良く無い子はうちのシェルターで受け入れることが多いけど、ちょうど体調を崩した子が多かったりしてたから、まるこのシェルターにお願いをして。

だけど老猫さんが大好きなあたしとしては、いっつも気になっていて、話すたんびにまるこに様子を聞いたりしてた。


甘えんぼさんだよー。

傷口の治りがすごく早くてびっくりだよー。

今日はこんなに食べたよー。

なんて、まるこから嬉しい声の報告を聞くたびにほくほくと喜んで。


だけど数日前からピタッと食欲は止まり。

心配しつつ、診察に行った時に出た検査結果は、腎不全の数値も、貧血の数値も、とても悪くって。

先生と話していたのは、背中の傷が治ってきて安心しちゃったのかな。ってことだった。

治すことに体力を使いすぎちゃったのかな。

昨日、お見舞いに行った時には、しっかりした目つきで、しっかりした声で鳴いてくれたのに。

それでも今日も、病院で小さく痙攣しながらも、頭をあげようとしてくれていたから、すぐさままるこに電話して、事情も話さず、今すぐ病院に来て。と伝えたら10分で駆けつけてくれて。

二人でつよぽんを撫でながら、頑張らなくていいからね、と声をかけ。


とても大事にキャリーを抱えたまること一緒に戻っていった。


あたしは飼い主さんに電話して状況を説明して。

耐えようと思ったけど、堪えきれずに泣きそうになりながら話していたら、飼い主さんが泣きそうな声で、まだまだ一緒にいたかったなぁ、こんな避難生活になってなければなぁ、と、すごく悔しそうに言ってるのを聞いて、堪えきれずに泣いてしまって。



おうちに帰らせてあげたかった。

先日入院のことを説明するのに電話した時にも、治ったとしても冬季のリリースは出来ないことは了解してもらっていたけれど、長く過ごした飯舘村の、優しい空気をもう一度感じてもらいたかった。


ごめんね、つよぽん。

守ってあげられなかったね。


だけど傷口ガードのために、まるこがつよぽんに似合う服を探してくれて、お洒落に着こなしていたつよぽん、可愛かったなぁ。



傷口が治ってきたよと話すまるこが、ホントに嬉しそうだったなぁ。


ホントは先週末に、うちのシェルターに引っ越してくる予定でいたのだけれど、昨日書いた事情でうちでは受け入れが出来なくなってしまったのが、とっても辛くって。

あたしもつよぽんのことを甘やかしてあげたかったなぁ。


可愛い可愛いおじーちゃん。

守ってあげたかったなぁ。



だけど一人じゃなくて、良かった。


あったかい場所で、つよぽんのことが大好きなまるこに見守っててもらえて、苦しむ時間が少なくて、ホントに良かった。


勿論本音は良かったなんて思ってないけど、あたしたちにはそれしか縋る術は無いから、良かったという言葉で自分を守ることしかできない。


だから痛いまんまで、苦しいまんまで、一人で旅立つことにならなかったことを、良かったと思うしかないんだもん。


朝になったら飼い主さんに電話して、飯舘村に帰ろうね。


おうちに、帰ろう。


バイバイ、つよぽん。

あたしたちの元に立ち寄ってくれて、ホントにホントにありがとう。


大好きなつよぽん。


ゆっくりゆっくりおやすみなさい。


そして少し休んだら、早く産まれかわってくるんだよ。




バイバイ、つよぽん。

安らかに。
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いのちを守るために。
先週と先々週のレスキュー報告を書こうと思っていたけれど、その前にひとつ、どうしても書いておかなきゃならないと思ったことがあったので、今日はそのことを。


このところ、週末のレスキュー以外に毎週木曜日にも圏内に通っているのですが、それは311レスキュー日誌のおやじさん達が実施している、浪江町でのTNR活動を手伝うために行っていて。


ずうっと以前から協力体制で付き合ってきたおやじさんたちが、粘りに粘ってようやく開始できたその活動。

人手も物資もなにもかも、満足な状態ではないけれど、少しでも残されているどうぶつたちのためにと動き始めたこの活動。


週末にもレスキューがあるから、身体は悲鳴をあげてはいるけれど、他のレスキューの方たちは他県から来る方が多いので、同じ福島の人間として、レスキューを続けている一人の人間として、少しでも手助けするために、毎週通ってた。


先週の木曜日も、にゃんこの移動やケージの掃除を手伝っていて。


その日は特に何もなく、この土曜日にレスキューの途中で少しだけおやじさんの処へ立ち寄って。


帰り道、おやじさんから一本の電話があった。

おやじさんのもブログに書いているけれど、おやじさんが今でも少し間借りしている、あたしが以前スタッフでもあり、レスキュー班もやっていたシェルターで保護した仔猫さんに、パルボウイルスが発症したという電話だった。


パルボウイルスというものには、自分自身ではまだ経験していないけれど、とても感染力の強いウイルスだという認識はあって。

だからいつでも恐れを持って過ごしていたけど、今までは何とか無事に出会わずに済んでいた。


電話の向こうで焦りながら説明してくれるおやじさんの声を聞きながら、頭は必死に自分の取った行動を思い返したりしながら話を終えて、おやじさんから頼まれた一部のボランティアさんに連絡を取りながらシェルターに到着。

まずは万一を考えて、車もシェルターの近くの駐車場に停めて、先月後半からはレスキューに向かう時は靴を履き替えていたのをラッキーと思いながら、車を降りる前に服を着替えて靴も服も捨てて。

ビニール袋を足に履き、えっちらおっちら勝手口からシェルターに入り、そのままビルコンで手足を消毒してからお風呂に入り、もう一度車に戻り、車の中外にありったけのビルコンを吹き付けて。


おやじさん自身が発症した子のいたシェルターの建物に出入りしてはいないと聞いたけど、パルボウイルスというものは本当に厄介で、感染力も強いけど、保菌期間も長いウイルスだから、油断することは出来ない。


おやじさんが敷地内に立ち入っていた、そしてそのおやじさんの家にあたしが立ち入った。

きっと、多分、可能性はかなり低いとは思うけれども、万一、万万が一のことを考えて、まるこに電話して二週間はお互いのシェルターに出入りするのをやめようと伝えて。

そして、チーム福猫さんに連絡を取り、あたらしいおうちを探すため、翌週末に東京に移動する予定だった子の搬送を延期してもらい。


hibiさんにも、もし万一保護したい子がいた場合は、二週間はうちでは受け入れ出来ないことを伝え、まるこに頼むことにしてもらい。


ここでようやく息をついた。



誰が悪いということじゃない。

喪われたいのちは取り戻せないから、唯一の出来ることは、今あるいのちを守るための行動しか、ない。


旅立ってしまったちいさな命に、心の中で合掌し、あたしなんかよりももっと大変な、ウイルスと戦う人たちが、倒れず、頑張ってくれることを願うだけ。


守らなきゃならないいのちがたくさんある以上は、可能性の目はひとつひとつ潰していかなきゃならないし、そして万一にも圏内にウイルスを持ち込むことは出来ないから、今週は圏内の給餌もレスキューも中止して、みんにゃさんの様子をしっかりと確認しながら過ごしたいと思います。



喪われたちいさないのちに、合掌。
1gの攻防戦。
ヤバい…個人ブログが全然更新出来ない…。


休憩の度にちょこちょこ書いてるのだけど、最後まで書けてないからアップ出来てない記事がいくつかあって。

レスキュー報告なんかも書かなきゃ…と焦ってるけど、振り絞って使ってる体力も、ちょっと危うい感じ。

…というのも、実は少し前からうちの子ギンがまた何も食べてくれなくなっちゃって。

今年の2月にもおんなじようなことがあって、何だかその時と似てるから、前回ギンのいのちが危うくなるほどだった二の舞はしたくなくて、3時間置きの様子見を欠かさずに毎日過ごしてて。

ギンは、一種類しか食べてくれるものが無いし、あたしがお皿を食べやすい角度で持っていないと食べてくれなくなっちゃったから、とにかく一口でも口を付けてもらえるように、なだめてすかして甘やかして。

食べたい気持ちはあるみたいだけど、腎不全のせいもあり、どうにも気持ち悪さが優先しちゃうのか、匂いは嗅ぐけど口を付けてくれないことが多くって。

一部強制給餌をしながらも、とにかく毎回必死に食べてもらえるように努力してた。

それでも体重は減り続け、今や3.5kg位まで減ってしまって…。


毎回食べてくれた量を計るのだけど、勿論ゼロの時もあるし、先々週は1gとか2gとかが多くって、泣きそうになりながらギンを撫でていて。


病院へ行くとストレスはかかるけど、それでも何かせずにはいられなくって、先週行った時に先生から、このお薬を試してみようと言われて飲ませたお薬があった。

それを飲ませるようになってから数日経ったら、少しずつ少しずつ食べる量が増えてきてくれて。


遂に今日は一回のご飯で15gを食べてくれた!


一日のトータルはまだ30gにも満たないけれど、足りない分は何とか補える程度に強制給餌も減らしはじめて。


ギンは、なにをどうやっても処方食は口にしてくれないし、腎不全用のサプリなんかはボトルを取り出すだけで走って逃げてしまうから、今年の春の時点で腎不全の治療らしき治療は、もうやめた。

ギンが生きたい分だけ生きてもらえる方がいいから、朝晩の補液以外は特になんにもしてないのだけど、波はあってもギンが生きようとしてくれるのであれば、かーちゃんなんぼでも頑張るさ!


かーちゃんの右側には、ギンがいなくちゃ困るんだから。


だから明日もまた1gを増やせるように、今日もたくさん甘やかさなくっちゃ。


一日一日を大切に。

ギンと一緒に寝られる時間を大切に。


かーちゃん頑張るから!





もっともっといちゃこらしようね。




みんな良い夢を。
【拡散希望】給餌用フードご支援のお願い。
このところ、レスキューをほぼ毎週のペースに戻すことが出来ているのと、浪江町の津島を回ってくれているまるこや、飯舘村を回ってくれているhibiさんやねーねーさんなどと分け合いながら使わせて頂いている給餌用のキャットフードが、今週末の給餌分と、来週分で、現在のストックが底をついてしまいそうです。


一回圏内に給餌に行くと、Amazonの欲しいものリストに掲載している2.5kgのフードを、毎回「70~100袋前後」を給餌しています。

まるこが津島を回る時は、30~40袋

ねーねーさんが飯舘村を回る時は、20~30袋のフードを使用します。


最近はシェルターの保護っこたちに必要なもののご支援をお願いしてばかりでしたので、給餌用のフードのご支援を呼びかけていませんでしたが、いくらあっても困ることのない、頑張って生きている子たちにとってのとても大切な命綱です。


いつもお願いばかりで本当に恐縮ですが、1袋からで結構です。


頑張って生きている子たちのいのちを繋ぐためのフードを、ご支援頂けないでしょうか。


Amazonからではなくても勿論構いません。

ご都合の良い方法でご支援頂ければと存じます。


Amazon以外からのご支援の場合は、こちらのページにて送り先などをご確認くださいませ。



どうかご支援を宜しくお願いします。



福猫舎レスキューのほしいものリスト
飲み込まれぬように。
最近、レスキューのご報告をブログに書けずじまいなことが多くって。

久々に今日は先週のレスキューのご報告。

前日、クリちゃんを飼い主さんの仮設にお届けした後、そのまま圏内に向かい、バリケードが閉鎖される直前にギリギリ間に合って。

別な場所にも捕獲器を置きたかったけど間に合わず、クリちゃんのおうちにだけ捕獲器を置いてきた。

真っ暗闇で車のライトだけが光る中、捕獲器とかを抱えて餌場に向かってダッシュしたらば、もうーすさんのえさ台からどさっと降りて逃げて行くどうぶつの後ろ姿。

尻尾が長かったことしか見えなかったけど、細長い尻尾だったから、あらいぐまじゃないことだけは分かった。

猫だといいな、と思いながら捕獲器を置いて、バリケードが開いてるうちにダッシュで戻り、ヘロヘロになってシェルターへ。


翌朝は早起きしてみんにゃさんのお世話を終わらせ、そのままダッシュで圏内へ。

まずは捕獲器の確認…と、クリちゃんのおうちに向かって車を走らせて。

おうちに着いて、捕獲器を遠目に見たら、猫っぽい姿がウロウロしてる!

…でも、茶色ではないみたい。
ってことはチビトラくんでは無かったね。
と思いながら近づいたらば、決して痩せてはいないけど、若々しいキジトラの男のコが元気にシャー!っとお出迎え。




そっか。
怒ってるのか。

でも、捕獲器に入ってくれてありがとう。

と話しかけながら眺めていたら、どうもこの顔に見覚えがある…と頭を回転させてみたら、クリちゃんを保護した前の週に、ここで保護した白猫くんと目がそっくりだ。と気づいてまるこに電話して。

白猫くんは、まるこのところにお世話になってるから、多分兄弟だよー!と話したら、笑いながら引き受けてくれました。




前に保護したブラボージョニーくんw



今回の保護っこ、仮の名前はジミーくん。


写真で見るとイマイチ分かりにくいけど、直接見ると、目とか鼻梁の造りがとっても似てる、この二匹。


頑張って生きてきたんだね。

ご飯を見つけてくれて良かったよ。

あと何匹の猫がここでご飯を食べているのか分からないけど、一匹ずつでも連れ出して、チビトラくんの保護に繋げたいから、頑張らなくちゃ、ね。


安全な場所にキジトラくんを置いて、そのまま給餌にダッシュで周り。

今日は頑張って90袋のフードを持参。

ビニール袋に入れ替える作業が終わり切らなかったけど、途中足りなくなったから、物陰でこそこそとビニール袋に入れ替えて。

海側山側町中と、給餌ポイントをひたすら周り、フードを置いて。

途中で見かける、哀しみしか無いけど光景に、胸を締め付けられながら、黙々と給餌をして回る。



車も、


街灯も、


線路も、


道も、


家も、


飲み込まれて行く。


見えない巨大なものに飲み込まれていくように感じてしまい、哀しみだけが心を満タンにする。


少し前まで、ここで普通に暮らしていた筈の人々が、いた訳で。

心をここに置き去りにしたまま、未来が見えぬままに、暮らさなければいけない大勢の方たちが、この光景を見たら、心には絶望しか感じないだろう。


だからこそ、ほんの少しの灯火にしかならないけれど、心で悔やむ人たちに、一生詫びるという人たちに、まだこんな足掻いてる人間がいるよと伝えたい。

そんな思いで毎回圏内を後にする。


後ろ髪を目一杯引かれながら。


許されるのならば、ずうっと圏内に留まって捜索したいし、捕獲器を置き続けたい。

だけどあたしには、守らなければならないいのちもたくさんあって。

毎日心の中の矛盾と戦いながら、目の前の子たちの幸せを願い、病気の子には少しでも楽になる方法を考え、そしてまた週末にはレスキューに向かう。


心も身体もギシギシ軋んで壊れそうな気もするけれど、自分がやれることが残っている限り、心も身体も壊さぬように、救えるいのちを救いたい。


ただ、それだけ。

それだけのことしか、出来ない。


だから、出来ることを精一杯、頑張り続けて行きたいと思う。


巨大な、目には見えないモノたちに、飲み込まれぬように。

踏ん張らなくちゃ。


また、来週来るからね。

まだ見ぬ子たち、どうか、どうか、待っていて。



【福猫舎へのご支援のお願い】

たくさんの嬉しいご支援を頂戴しておりますが、毎日大量に使用する保護っこや仔猫たちのフードやトイレの砂、また給餌用のフードなど、お願いするばかりで本当に申し訳ありませんが、どうかご支援を宜しくお願い致します。



福島の被災犬猫のために開設したハウス型シェルター『福猫舎』では、ご支援を求めています。

本日現在の保護っこの数は、あぶくまシェルターとまるこシェルター、合わせて82匹プラス23匹の仔猫がいます。

また、人のいない避難地域で必死に生きている小さないのちのため、どうか応援を宜しくお願い致します。

シェルターで必要なフードや物資、維持やレスキュー、医療などにかかる資金、そして、なによりもいのちを繋ぐためのフードを、少しだけでも結構ですので、どうかご支援をお願い申し上げます。


大変恐縮ですが、以下のページにご支援についてのお願い事項をまとめさせて頂きました。

こちら



ちっぽけな力かもしれませんが、私たちに出来得る精一杯のことを、終わらなければならなくなるまで頑張りたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。
プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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