2013/09
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ずっと一緒に、ずうっと一緒に。
今日、クリちゃんが、おうちに帰った。

先日保護されたみーちゃんと一緒にお届けの予定だったけど、みーちゃんは昨夜からお腹を壊してしまったようで、少し様子見をしたいというLYSTAさんの意向もあり、クリちゃんだけのお引越し。


飼い主さんが住む仮設住宅に向かう車内では、出せー出せー!とキャリーの中で大暴れして鳴き喚いていたクリちゃん。


仮設に到着したら、おじーちゃんとおばーちゃんが、文字通りの満面の笑顔で出迎えてくれて。

キャリーを抱えてお部屋に入ったら、おじーちゃんとおばーちゃんが、いそいそと玄関を閉めて窓を閉めて鍵までかけてくれて。

クリちゃんにとっては知らないおうちだから、鍵の開閉には気をつけてね、とお話したことを、すごく嬉しそうに守ってくれていた。


この時点であたしは目頭が熱くなってしまい。

でも、今日は嬉しいお届けだから、絶対に泣くもんか、と決めていたので頑張って耐えてみたw


そしてキャリーの扉を開けたら、またもやおばーちゃんにまっしぐら。




クリ。

クリ。

と、何度も何度も名前を呼ぶ、おじーちゃんとおばーちゃんに頭を擦り付け、たまにあたしの膝にもスリスリゴロゴロしてくれて。



そしてお部屋の中を探検しては、またおじーちゃんとおばーちゃんの元へ戻るクリちゃん。




とにかくずうっとゴロゴロ喉を鳴らしながら、あっちへウロウロ、おばーちゃんにスリスリ、こっちへウロウロ、おじーちゃんのお膝に乗って。

大忙しのクリちゃん。




おかえり。

と、おばーちゃんが口に出した時に、危うく涙が出そうになったけど、また頑張って耐えつつ車に向かい、ご支援頂いたケージを運び始めて誤魔化して。


ご支援頂いたケージを組み立てて、ふかふかマットやベッドを置いて、トイレや食器もセットして。

…ケージの写真を撮ってくるのを見事に忘れてしまいましたが、全部ご支援頂いたものなんだよー。と伝えたら、おじーちゃんもおばーちゃんも、本当にありがとう、と何度も感謝の言葉を口にして。

とても居心地が良さそうにセッティングしてくることが出来ました。


足も悪く、車の運転も出来ないお二人なので、当面分のドライフードやウェットのパウチなども、ご支援物資からお裾分けさせて頂きました。

本当にありがとうございました!


用意していった首輪に飼い主さんの電話番号もしっかり書いて、おじーちゃんがクリちゃんに首輪をはめる、無骨な手が本当に優しくて。

おばーちゃんがクリちゃんを撫でるその手が本当に優しくて。




おうちに帰ってきたんだな、と本当にそう思った。


クリちゃん。

何度も言うけど、本当に生きていてくれてありがとう。

保護させてくれてありがとう。


クリが死ぬまでしっかり生きるんだ、っておじーちゃん言ってたよ。

だから、たくさん甘えて、たくさんのんびりして、長生きするんだよ。


おかえり、クリちゃん。


クリちゃんのおうちに帰ってきたんだよ。


ずうっと一緒に長生きしてね。


きっとまた会いに来るから。


その時にはみーちゃんにも会えるよね。


あたしは頑張ってチビトラくんを探すから。


大好きなおじーちゃんと、
大好きなおばーちゃんと、
ずっとずうっと一緒に長生きするんだよ。



素敵な一日を、ありがとう。
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二度目の、奇跡。
毎日がドタバタと、まるで猛ダッシュでマラソンをしているかのごとく、あっという間に過ぎ去る日々が続いている中で、ただでさえ泣き虫のあたしが号泣してしまった、あまりにも奇跡的な出来事が、あった。


それは本当に奇跡としか言いようのない出来事で。


あまりにも唐突に訪れた出来事だった。



先日保護したクリちゃん

保護してから、体調を確認したり、食欲や便の様子を確認したりしている中で、クリちゃんの飼い主さんから仮設住宅内でのお引越しが伸びそうだ…と電話があって。

来月の中旬までには引っ越せるつもりでいたけれど、早くても11月下旬になってしまいそうだから、一日も早くクリと暮らしたい。って、とても嬉しいお電話で。


本当ならば、先週クリちゃんを連れて行くつもりでいたけれど、今までの保護っこ同様、保護して少し経ったら、やっぱり少し体調を崩してしまったクリちゃんを、そのままお引越しさせる訳にも行かず、おばーちゃんに電話して、お届けを延期してもらっていた。


そんな最中の先週木曜日。


あたしがクリちゃんの保護を頼まれていたレスキューボランティアのMさんから、興奮した感じの電話があって。

その電話は、クリちゃんのおうちに、別のボランティアさんに頼んで捕獲器をかけてもらったら、パステル三毛さんが入ってた。という電話。

捕獲器の中の三毛さんは、怒るでもなく落ち着いていて。

まさか…と思いつつ、柄を見比べてもらったら、ほぼ間違いなくクリちゃんの飼い主さんちの飼い猫みーちゃん!?という、大興奮の電話。


今回あたしがMさんからクリちゃんの保護を頼まれた時、みーちゃんは死んだと聞かされていたから、びっくりし過ぎて最初はうまく理解出来なかったけど、ちょっとだけ冷静になって話を聞いてみたら、どうやらみーちゃんは年だからきっと生きてはいないだろう…と、飼い主のおじーちゃんとおばーちゃんは、諦めていただけらしく。


捕獲器に入った三毛さんの写真を早速送ってもらったら、クリちゃんそっくり!!




絶対間違いないよ!とすぐさま返信をして、クリちゃんの元に行き、写真と並べてみたら、本当にそっくりで。



みーちゃんは、クリちゃんのおかーさん。

飼い主さんが言うには14歳の筈のみーちゃん。


だから、おじーちゃんもおばーちゃんも諦めていたんだそう。


保護してくれたのは、これまた女手ひとつで頑張っている、いわきのLYSTAのスズキさん


Mさんとの電話を切った後、興奮と号泣が収まらないまますぐさまスズキさんに、そっくりだよ!絶対間違いないよ!と電話して。


翌朝、スズキさんが早速おじーちゃんとおばーちゃんの仮設まで、みーちゃんを連れていってくれた。

みーちゃんは、
おじーちゃんに抱っこされて頭を押し付けて甘えて、
おばーちゃんに抱っこされて喉を鳴らして甘えて。

涙溢れる、笑顔溢れる再会で。


LYSTAさんのブログから一部転載です

【みーちゃん、震災前はじーちゃんと一緒に寝てたんだって
ごはんは人間の手からじゃないと食べなくて、ばーちゃんが手に餌をのっけて、ジーッとみーちゃんがごはんを食べ終わるの待ってたんだって】



みーちゃん。

本当に、生きててくれて、保護させてくれて、ありがとう。

本当に本当にありがとう。


もう、これは奇跡としか言いようがないけれど、あの日から二年半以上も経つのに、頑張って探していた飼い主さんちの猫が二匹続けて保護出来るなんて…。

嬉しくて嬉しくて、ブログを読みながらボロボロと涙が溢れてきてしまった。


クリちゃんを保護した時は、ブログに書いた様に、嬉しいけれど悔しい気持ちが強かった。


だけど、今回は、予想もしなかった奇跡のような出来事を、ただひたすらに喜べる。


みーちゃん。

頑張ったね。

本当に頑張ったね。


二度目の、奇跡。


飼い主さんがMさんに渡していた、数枚の写真の中の一枚。



この、みーちゃんとクリちゃんがくっついて寝る姿を、もう一度飼い主さんに見せてあげることが出来る。

きっとずっと一緒にいたんだよね。

だからみーちゃんもクリちゃんも頑張ってこれたんだよね。

…嬉しい。

たまらなく、嬉しい。


飼い主さんちの猫は、あと一匹。

茶トラのチビトラくん。

クリちゃんと兄弟では無いけれど、仲良しのチビトラくん。





…きっと生きていると信じたい。


だからこそ、絶対に諦めることなんか、しないから。


クリちゃんよりちょびっと若いチビトラくん。


保護出来るまで、みんな諦めないからね。


絶対絶対諦めないからね!


クリちゃんは、体調も落ち着いてきたので、今週みーちゃんと共にお引越しの予定をしています。


元のおうちでは無いけれど、嬉しい笑顔が、満面の笑顔が、待ってるおうちに一緒に帰ろう。


今日、おばーちゃんと電話で話したら、クリとみーの為に精一杯長生きするんだ!って、すごく力強く言ってたよ。


大好きなおじーちゃんにたくさん甘えて、
大好きなおばーちゃんにたくさん甘えて、
ゆっくりゆっくり一緒に暮らしてね。



あたしたちは、チビトラくんを頑張って探すから。


みんなで一緒に長生きしてもらうために、必死に頑張って探すから。


クリちゃん。
みーちゃん。

生きていてくれて、本当にありがとう。



※文中のみーちゃん写真は、LYSTAのスズキさんのご了承を得てお借りしました。
満月の夜。
さっき久々に緊急地震速報が鳴り響いて。

前触れ無しにいきなり突き上げるような揺れが来て、かなりびっくりした…。

強制給餌を終えたところだったから、慌てて母に電話して。

大丈夫よ、という声に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、おやすみね、と電話を切って。


Twitterなどで情報を見てみたり、ご心配頂いた方からのツイにお返事したりしつつ、ようやく今日のお仕事が終わった。


少しざわつく気持ちを沈めたくて満月で薄っすらと明るい夜の中を、ぼんやりとただ空を見上げて。


みんなあっちで走り回ってるかなぁ。
とか、

会いたいなぁ。
とか、思ってみたり。


会いたいよ。

会いたいな。

あーダメだ。


こんな綺麗な月を見てると、涙しか出ない。


書きたいことはたくさんあるのに、今日は書けないや。


もう少し月を眺めてから、残った洗い物を終わらせて、寝なくっちゃ。




みんな良い夢を。


…夢に出てきてくれたらいいな。
静かな時を越えて。
ダブルキャリアのライトくんを、見送った。

とても静かな時間。

何度その時間を過ごしても、慣れることは無く、ただ涙が流れ、最後の時間の、過ごした時間の、あれやこれやを思い出し、また涙がとめど無く溢れてくる。

辛い、辛い、時間。


不自由な身体を脱ぎ捨てる、瞬間。



だけど、痛みをもう我慢することも、ない。

苦しい瞬間を、待つことも、もうない。


それだけを救いにして。


静かな時を、越える。



ライトくんを保護したのは、今年の5月半ば。



4ヶ月しか一緒に過ごせなかった。

4ヶ月も一緒にいたのに、本当に安心出来る場所にはしてあげられなかった。


ライトくんは、保護時、噛まれた傷と外耳炎で耳の周りが大変なことになっていて。

拭いても拭いても真っ黒になってしまう耳を、毎日綺麗にしてあげるために抱っこすると、固まってしまい。

ケージに戻しても、フリーズ。

脱水も酷かったし、口内炎も酷かったから、補液しても、お薬を飲ませても、とにかく固まってしまう子だったから、ある意味投薬や補液には何も問題はなかったけれど、どうにかして心を開いてほしかった。

だから毎日少しでもいいから抱っこしたり撫でたりしたけど、頑なに固まったままで。

保護してから栄養状態が少し改善したかな?と思った頃に、何度かフリーにしてみようとしたけれど、ケージから出しても出しても戻ってしまう。

おまけに猫同士の挨拶がとっても下手な子で。

普段は穏やかな風雅くんが挨拶をしに行ったら、いきなり手が出てしまって怒らせて。

だから、安全を求めるとケージから出せるのはあたしが保護部屋にいる時間しかなくて、だけどケージから出るのは嫌だと拒んでるから、どうにもしてあげられないまま時は過ぎ。

調子が良い時は、あまり変わらない表情の子だったけれど、それでも撫でている時、気持ちが良いのかな?と思える日もたくさんあった。

だけど、どうしても甘えてもらえるようにはならないまま、一ヶ月ほど前から体調が落ち始めて。

口からの匂いはどんどん強くなり、食べる量も減りはじめて。

食べられるもの、食べてもらえるものを探して、ケージの中に何個もお皿を並べて。

何種類かの好物を見つけて、それを買い込んでくると食べなくなる…というのを繰り返し、最近は焼きかつおしか食べてくれなくなって。

二週間ほど前からは、焼きかつおすらも数口食べてくれるのがやっとだったから、少しだけ強制給餌をしたり、痛み止めのお薬を増やしてみたり。

病院に行くと、診察台の上でパニックになってしまう子だったから、先生に頼んでインターフェロンの連続投与をシェルターでやらせてもらいはじめた。

補液は楽になるのが分かるのか、静かに受け入れてくれる子だったし、涎と膿で、毎日黒く汚れてしまう口の周りを拭くときは、とても気持ち良さそうで。


だけど四日前の朝、いつもと同じようにお口の周りを拭いてたら、顔の毛が大量に抜け落ちて。

良く見てみたら、頬に穴が開きはじめていて。

夜には頬の穴が拡がって、顎の皮膚も割れてきて、もう、強制給餌をするのも、やめた。

できなかった。


もう、あたしに出来ることは、撫でてあげることだけだった。


痩せた身体を、ゴツゴツした骨ばった身体を、撫でて、撫でて、名前を呼んで。

亡くなる前の日、危ないかな?と思って、みんにゃさんのお世話を終わらせてから、名前を呼んで抱っこしていたら、初めて喉を鳴らしてくれた。

嬉しくて、でも、堪らなく辛くって。

だけど辛いのはあたしじゃなくてライトくん。と涙を抑え込みながら抱っこして。

気持ち良さそうに眠りはじめたから、ケージに静かに戻して眠る姿を眺めていたら、そのままあたしは床で寝てしまい。

ふっと起きたら、ライトくんはまだ寝息を立ててくれていて。

次の日も、お世話の合間に、何度も何度もキャリアっこの部屋に行き、何度も何度も抱っこして。

お昼前かな。

抱っこして撫でながら名前を呼んでたら、初めてにゃー、って鳴いてくれた。

耐えきれずに涙が、溢れた。

…ズルいよ。

そんなの、ないよ。

と、ライトくんに向かって文句を言いながら、そのまま何度も名前を呼んで。

何度も何度もお返事してくれた。


夜になって、息が粗くなってきたから、夜通しキャリアっこの部屋に戻りながらお世話をして。

明け方に、痙攣が始まったから、そこからはずうっと抱っこして。


でも、昨日は圏内でのお手伝いを頼まれて、まること待ち合わせして、出かける予定をしてた。

そろそろまることの約束の時間になって。

みんにゃさんの朝ご飯は、一部屋ずつあげる度に、ライトくんの元へ戻るかたちでなんとか終わらせたけれど、朝のちびちゃんのお散歩が、まだ出来ていない。

抱っこしたまま、まるこに電話して来てもらい、無理を言ってちびちゃんのお散歩をお願いして。


ちょうどちびちゃんが、いつもの池に着いた頃、ライトくんの呼吸は、止まった。


静かな最後だった。


痛みを我慢することも、空腹を耐えることも、もう、ない。

…苦しまなくて、苦しむ時間が長引かなくて、良かった。


…良かったなんてホントは思っていないけど、そう思うしかないんだもん。

そう思わなきゃ、耐えることなんて、乗り越えることなんて、出来ない。


白血病やエイズとは、戦う術がほとんど無いから、発症してしまったらもう、あとはどれだけ穏やかに過ごしてもらうかを考えるしか、出来ることは、ない。


自分の無力さを、どれほど呪っても、悔やんでも、もう、なにもしてあげることは、ない。


涙が零れるまま、床に下ろしたライトくんを眺めていたら、まるこがお散歩から帰ってきて、隣に座って一緒に泣いてくれて。


お庭に眠る仔猫たちのためにねーねーさんが植えてくれた、綺麗に咲いたマリーゴールドを、ライトくんの手に添えて。



二人で静かに、泣いた。



白血病なんて、
エイズなんて、
FIPなんて、
なくなればいいのに。

もの言えぬ子たちに、苦しみしか与えない病気を、治す薬も作れないニンゲンという生き物。

人災に巻き込まれた、もの言えぬ子たちを、苦しめ続けるニンゲンという生き物。

そして、保護したくせに、本当の安らぎを与えてあげられなかった、あたしの役不足。


ごめん。

本当に、ごめん。

謝ることしかできないけれど、
心が粉々になりそうだけど、
ここで立ち止まることは出来ないから、
いつかあちらの世界で出会う日まで、
バイバイ。


早く生まれ変わってくるんだよ。

次はあたしなんかと出会わぬように、
幸せなおうちをちゃんと見つけてね。


ライトくん。


大好きだったよ。


ホントだよ。


ごめんね。

でも、会えて、良かった。

あたしの勝手な思い込みだけど、
出逢えて、良かった。


静かに眠ってね。



そして、ホントに早く生まれ変わってくるんだよ。



バイバイ。
縁との出逢い。
昨日は、ただでさえ毎日ドタバタなのに輪をかけて、とんでもない一日になっちゃって。

いつもは疲れたという言葉をできるだけ飲み込むように努力してるけど、とてもじゃないけど疲れたって言わなきゃ耐えられない程疲れまくった一日でした。


朝はいつもとおんなじように、ちびちゃんのお散歩をして、hibiさんご夫妻がゴミ出しのお手伝いに来てくれて。

その後届いたご支援物資を仕分けしたりしながら、みんにゃさんのお世話を終わらせて。

午後になってから、昨日入院して今日のお昼に不妊手術を終えたお預かりにゃんこのチビちゃんをお迎えに行き、そのまま飼い主さんの避難先の川俣町までお返しに行こうと思ったら、お預かりした時に入っていたバスケットを忘れたことに気がついて。

慌てて車をUターン。

シェルターに向かって車を走らせていたら、そこを曲がればもうじきシェルターという時に、直進方向の少し離れた道端に横たわる猫らしき姿が目に入り。

…轢かれちゃったのかな。と思って車を進め、近くに車を止めて近づいてみたら…


…生きてた。


近づくあたしの気配に、頭を少しだけ持ち上げようとしている。

まだかんかん照りの暑い時間で路上はかなりの高温で。

生きてたことにびっくりしつつ、怪我してないかと抱き上げてみたら、大きな顔に似合わないほど、ふわっと軽い身体に驚いて。

うわーうわー、と思いながら身体を確認してみたら、身体は何箇所も噛まれた傷跡だらけ、肋骨は手でも分かるほど一本飛び出ていて。

口からは涎が垂れていて、地面に下ろしてもフラフラとしてうまく立ち上がることができなくて。


悩んでる暇は全く無かったから、車に積んであるキャリーにすぐさま入ってもらい、バスケットだけ取りにシェルターへ寄って、そのままもう一度病院へ。


大急ぎで診察してもらったら、噛まれた傷跡は、もう膿が出た後で。

肋骨も痛みは無いみたいだから、つい最近の事故ではなさそう。

脱水はかなり極度の酷さだったし、歯は半分位は既に無く、残ってる歯は臼歯にびっしり歯石だらけで、歯茎は赤く腫れ上がり、歯周ポケットになってしまっている状態…。

検便しようとしたけれど、お腹の中にはなーんにも残っていなくって、便すら取ることができなくて。

未去勢のおじーちゃんにゃんこさん。

これを飼い猫と表現するのは、とてもじゃないけど難しい位、悪い所のオンパレード。

勿論届け出はするけれど、どのみち治療をしていかなくちゃこの子のいのちには先が見えてしまうから、一旦保護する為に貧血もあるかもしれないけど…と不安になりつつ血液検査とウィルス検査をしようと身体を保定していたら、目に飛び込んできたのは、毛の白い部分に無数に蠢くちいさなモノ…。

あぎゃーーーー!
うぎゃーーーー!
と叫び出しそうになる程の大量のシラミぃぃぃぃぃ!!

慌ててキャリーに戻して、着ているTシャツを見たら…絶句。

それはもう、見事な位のシラミがTシャツに…。

先生から服をもらって、すぐに脱いでゴミ箱へ。


ふへぇ…。

こんなにシラミがいちゃったら、痒くて痒くて寝ることすらも出来なかっただろうな…。


食べるものも、水すらも見つけられず、一体どこからやってきたの?

シェルターには、猫の鳴き声がするせいか、美味しい匂いがするせいか、いつも近所のいろんな子がやってくる。

だけど、この子は見たこともない。


…一体いつから彷徨ってたの?


顔はとってもデッカいけれど、体重は2.7kgしかないおじーちゃん。

ウィルス検査の結果は、白血病が陽性でした…。


…また、出逢っちゃった。

と思いながらも、出逢えたことでこの子のいのちが少しだけ持ち直せるように、一緒に穏やかに暮らしていけるよう、仮の名前は縁(えにし)くんと名付けました。




そうして検査を終えた縁くんをお共に乗せて、今度こそチビちゃんの飼い主さんのお宅へ猛ダッシュ。

相変わらずちいさな声で鳴き続けてるチビちゃんの名前をずっと呼びながら、一時間ちょっとの距離をダッシュで走り、ようやく飼い主さん宅に到着して。

前回の出産からまだ二ヶ月ちょっとしか経ってないのに妊娠していたチビちゃんの、お腹を見せて傷や抜糸不要の説明をして、お薬を渡したり、不妊手術の代金をお預かりして、さぁ帰ろうと、お外でゴロンゴロンと気持ち良さそうに転がっているチビちゃんにお別れしようと近づいたらば、

うわーーー!
出血してるーーーー!!!
えー!?

キャリーの中でも、さっき飼い主さんにお腹を見せてた時も、全然そんなことは無かったのに…とは思いつつ、血が滲むとかいうレベルではない出血だったから、頭を下げてそのままもう一度お預かりして、またもや猛ダッシュで病院へ。

…もう、笑うしかないほど頭がてんてこ舞っていて。

途中で先生と電話で話して、圧迫して出血が止まらないかと言われたから、車の中でやってみたけど、出血は止まってくれなくて。

ホントはちびちゃんのお散歩にも行かなきゃならない時間だったけど、ちょうど土砂降りだったから、帰ってからすぐ行くからねと心の中で謝って、病院の前に車を止めて、先生の到着を待って。

チビちゃんの出血は、延々流れ続けてるとかでは無いみたいで、抱っこしててもたまにタラーっと流れてくる感じだというのを確認して。

ちょっと待っていたら、先生が到着して、すぐさま診察してくれて。




傷が開いた訳ではなく、脆くなってた血管が切れてしまったようで、止血剤を打って点滴もして。

貧血してるかもしれないけれど、確認しなきゃねと生化学検査もしてみて、貧血が大幅では無いことを確認して。

診察の最後の方で、ようやく血が止まってくれた。

ほぇーーー。
良かったよぅ…。

ホントに泣きそうだったんだ。

でも、チビちゃんは、特に変わらぬ様子でずっと甘えてくれ続けてて。

あー怖かった。
そして、無事で良かった…。

念には念を、と、そのままチビちゃんは一晩入院させてもらい、ようやくシェルターへ帰った頃には、とっぷり夜も暮れておりました…。


そおっと縁くんを運び込み、隔離ケージの準備をする前に、とにかく散歩だ!とちびちゃんの小屋を覗いたら、ぐーすか寝ててくれて、やっとちょっと笑うことが出来た。

懐中電灯を片手に、楽しそうにはしゃぐちびちゃんと休み休みのお散歩をしてご飯をあげておやすみね、とシェルターに入り、休む間もなくひとまず各部屋に入ってみんにゃさんの確認をして。

夜のお世話時間は大幅にオーバーしてるけど、とにかく隔離ケージを作らなきゃ、と大急ぎでケージを組み立てて。

縁くんをキャリーからケージにお引越しさせたらば…もう、見るのも笑える程のシラミの死骸がキャリーの中に…見てるだけで痒くなるw

でも、病院でフロントラインプラスをしたせいか、そんなに痒がらずに、あげたご飯をガツガツと食べ、出したお水を一気飲み…。

頑張ったね。

会えて良かったよ。

もう安心していいよ。

と声をかけながら、食べ終わるのを見届けて。



食べ終わったらトイレに入り、長い長ーいしっこをして。



ひとしきりカイカイしたら、寝る態勢になったので、電気を消して、あたしは着替えて、みんにゃさんのお世話を大急ぎでスタート!

甘えっこ揃いのフリールームでは、抱っこタイムが無かったせいで、周りをワラワラと取り囲まれながらトイレのお掃除をバタバタ終わらせ、お腹を空かせた仔猫軍が待ち構えてる一階のお世話をこれまたドタバタと終わらせて。

キャリアっこのお部屋に入ると、いつもと同じ、まったりとした感じでお世話が出来て、ようやくホッとして。


お世話を終わらせ、お薬の子や点滴の子のケアをし終わったのが深夜も深夜、4時頃で。


みんにゃさんには申し訳なかったけれど、ようやく長ーい長い一日が終わりました…。


つーかーれーたーーーー!

と、ベッドに服のまんまで倒れこみ、ギンとひとしきりいちゃこらしてたら夢の中。


それでも今朝はいつもの時間に目が覚めて。

縁くんの様子を確認したら、近づく気配にも目を覚まさないほど、ぐっすり寝ていてくれました。



…トイレでw


きっと想像を絶する痒さだっただろうから、やっとゆっくり寝られたんだろうな。

数日後には、丸刈りにして、薬浴をして。

少しでも早くシラミさんとおさらばしてもらって、キャリアっこのお部屋にお引越ししようよね。


縁あって出逢った縁くん。

これからどうぞ、宜しくね。



お願いばかりで恐縮ですが、縁くん用のシャンプーや、足りなくなってしまったケージなど、Amazonのリストに掲載させて頂きました。

また、ケージはクリちゃんの飼い主さんが室内飼養をするために、一台長期にお貸し出ししたいので、二台のご支援を希望させて頂きます。

どうぞ宜しくお願いします。


あーもう。
なんて一日だったんだろう。

でも、良かった。

チビちゃんが無事で、縁くんと出逢えて、本当に良かった。

縁なんてのは、ホントに一瞬の出来事。

ただの、偶然。

だけどきっと、必然。

そう、思う。


せっかく出逢えたのならば、しっかりゆっくり過ごしてもらうだけのこと。

踏ん張るしか、ない。

おばちゃんパワーで頑張るぞw


…ホントは今日、給餌に向かう予定だったけど、万一チビちゃんの貧血が進んだら…とか、縁くんの容体が急変したら…と思うと怖かったので、今日は急遽キャンセルすることにしちゃったから、なんとか来週は行けるように頑張ります。




みんな良い夢を。
やっと、逢えた。
今日は、先日保護したクリちゃんの飼い主さんが会いに来てくれることになっていて。

地味に朝からテンションが高くて落ち着きが無かった自分w

どんな反応するだろな?とか、
おじーちゃん達、泣いちゃわないかな?とか、
勝手に想像して妄想して、一人落ち着かないまま、みんにゃさんのお世話をして。

お世話中も、みんにゃさんに今日はいいコトあるんだぞー!とか言いながら抱っこしたりして落ち着かずw


Mさんの友人ボランティアさんが、わざわざ車を出してくれて、おじーちゃんとおばーちゃんを連れてきてくれることになっていたのだけれど、予定の時間を少し過ぎても電話が鳴らないから、日にちを間違えたかとメールを確認したりしてw

そわそわしてたら電話が鳴って、速攻で電話を取って迎えに出て行って。


車から降りた途端に深々と頭を下げられたから、照れ臭くってすぐにお部屋に案内をして。


保護部屋に入ってクリちゃんのケージの前に、足のお悪いおじーちゃんとおばーちゃんが座り込み。

ケージの中のクリちゃんの、名前を呼んでもらいながら扉を開けたらば、





トコトコと、一直線におばーちゃんのお膝に向かって行きました。


おばーちゃんのお膝に乗ったら、今度はおじーちゃんの足に頭を擦り付け、またおばーちゃんのお膝に戻るクリちゃん。



満面の笑みのお二人の間をウロウロしながら、ずうっとにゃーんにゃーんと甘えた声で鳴いてるクリちゃん。



そのクリちゃんを撫でながら、本当に嬉しい笑顔で、嬉しい声で、クリちゃんの名前を呼び続けているおじーちゃんとおばーちゃん。




とても嬉しい光景を、見つめていられるコトが本当に嬉しかった。


二年半…。

900日余りの時間を、人のいない町で過ごしていたのに。

きっとその時間は、クリちゃんにとって途方もなく長い時間だった筈なのに。


クリちゃんは、なんにも忘れていなかった。

優しい手の温もりも、
自分の名前を呼ぶ暖かな声も、
なんにも忘れていなかった。


頑張って生きててくれて、ありがとう。

保護させてくれて、ありがとう。

クリちゃんが、必死に生き延びてくれたから、また、逢えた。


やっと、逢えた。


クリだ、クリ。

本当にクリだ。

一時帰宅の度に、何度も名前を呼んだのに、なんで出てこねがったんだ。

ずうっと探してたんだぞ。

諦めねっかいけねーのかと思ってたんだぞ。

クリだ、クリ。

良ぐ生きてたな。

また逢えるなんて嘘みてーだ。


まるで呪文のように、何度も何度もクリ、クリと繰り返し呼びながら、ずうっとずうっと撫でながら、おじーちゃんとおばーちゃんは、本当に嬉しそうだった。


…良かった。

本当に良かった。


こうして保護することが出来たのは、勿論たくさんのボランティアたちが諦めずに動き続けたこともあるけれど、あたしを含め、ボランティアたちが動き続けるために応援してくれる人たちのおかげだと思っています。


たくさんの力強い手が、優しい手が、あたしたちの背中を押してくれているおかげで、ひとつの嬉しい再会が叶いました。

本当にありがとうございました。


おじーちゃんとおばーちゃんは、今月下旬~来月上旬辺りで仮設住宅内でのお引越しを予定しているので、お引越しが終わってから、クリちゃんをお渡しに行くことになりました。

それまでの間は、クリちゃんの健康管理をしっかりとやりながら、お預かりすることになったので、もう少しの間、宜しくね。

お引越しするまでには、バサバサの毛並みがツヤツヤになるように、しっかり美味しいものを食べて過ごそうね。



長い長い、孤独の時間はもうおしまい。

暖かな手と、嬉しい笑顔が待ってるから。

ずうっとずうっと一緒だから。


生きていてくれて、ホントにホントにありがとう。




みんな良い夢を。
一歩ずつ。
なんだか最近、スマホでFC2ブログのコメント確認をしたくて管理ページに入りたくても、エラーばかり出て開けない…。

コメントもメールも返信もしたいのに、パソコンを開く時間を全く見つけられなくて…ホントにごめんなさい。

今、体調が落ちてるうちの子のことや、保護っこのお部屋移動やら新入りさんの保護っこの診察なんかでただでさえ無いゆとりが、ほぼ無くなっています…。

本当に申し訳ないのですが、コメントやメールの返信も、なんとか数日中に頑張りますので、どうぞご容赦くださいませ。


でも、保護っこたちは相変わらずのんびり寛いでくれているから、あたしも焦りすぎずにやっていますので、ご安心くださいね。



クリちゃんの保護、という出来事は、とてもたくさんの方に喜んで頂けたようで嬉しい限りです。


先日ブログに書いた、病院でのこぼれ話をちょっとだけ。




今回、クリちゃんを保護してから検査の為に向かった病院は、数軒お世話になっている病院のうち、一番シェルターから近い病院で。

その病院は、震災までは富岡町で開業していた病院で。

クリちゃんを連れて行き、いつものように健康チェックや血液検査をお願いして、結果が出るのを待っている間にいつものように雑談をしていて、クリちゃんの保護場所の話になり、なんとはなしに、もしかして先生のトコで去勢した子かもしれないね、と口にしたらば、富岡町の頃のカルテを探してくれて。

…ビンゴ!

本当にその病院で去勢も普段の治療もしていました。

見せてもらったカルテには、そんなに頻繁では無いにしろ、口が痛い、あまり食べられない、などといった通院の経過が記されていて。

不妊手術すらしていない飼い主さんが比較的多い中、しっかり様子を確認した上で治療に通っていた経緯が見てとれて。

なんか、嬉しかった。

カルテを見はじめたら、先生も記憶がどんどん蘇ってきたようで、飼い主さんが連れてきた時のことをいろいろ話してくれて、話しこんでたら診察時間よりも雑談の方が長くなっちゃいましたw


クリちゃんの飼い主さんが飼っていたのは、クリちゃんの他にミーちゃんとトラちゃん。

ミーちゃんは亡くなっていて、トラちゃんはまだ保護出来ていない。

だからカルテを見ていて嬉しかったけど、ちょっと悲しくもなった。


クリちゃんは、今回保護してからの検査では、猫エイズがプラスで、歯肉炎があった。

体重は4.7kgあったけど、皮膚のゆるみや脱水の状態からすると、きっともっと大きかったんだろうと思う。

大きな問題箇所は無かったけれど、クリちゃんは19年に骨折してたり、20年からは口が痛い、とか、食べたそうだけど食べられない、とかの記載が多くって。

ネズミを良く食べている、とも書かれていたカルテにちょっと笑いがこぼれてしまった。

Mさんからは、飼い主さんがモグラも良く食べていた、と言っていたとも聞いたから、ボランティアたちがフードを置きに通いはじめるまでは、頑張って生きる為に努力していたんだろうと思う。

実際あたし自身もクリちゃんのお家のすぐ近所にあるポイントに、いっつも給餌をしてたから、きっとそんなご飯も探していたんだろうけど、今現在のクリちゃんは、毛並みはボサボサ、小さな傷が身体中にたくさんあって、二年半の生きる為の戦いを、嫌でも想像させられる。


生き延びた子と、生きられなかった子。

どこに違いがあったんだろう。

そんなことを考えれば考えるほど、自分の無力さに泣きたくなる。


たまたま始めてしまった、そして諦められずに続けている、このペットレスキュー。

やればやるほど、喜びよりも辛さの方が増してくる。


例えばクリちゃんを保護できたのは嬉しいけれど、保護してあげることの出来ていない、たくさんの子たちの走り去る姿を思い出したりすることの方が多くって。


今日のhibiさんのブログにも書いてあるけれど、昨日福猫舎にやってきた保護っこたちと、TNRでリリースした子たち。

どこで線を引けばいいのか、どこで区別をすればいいのか、悩んでも悩んでも答えは、無い。


クリちゃんを保護できたことは嬉しいこと。




昨日、飯舘村から来た、飼い主であった筈の人から見捨てられた子たちのいのちを、親子揃って迎えられたことも嬉しいこと。




だけど、
だけど、

…苦しいね。


でも、どれだけ悩んだって苦しくたって答えは無いんだから、今、自分の目の前にいるちいさないのちたちを守るために、これから出会ういのちたちを受け入れるために、コツコツと一歩ずつ頑張り続けよう。




ブログでご支援をお願いしようと思っていたAmazonのリストに載せたご支援の物資が、気がついたらたくさんのお品物が購入済になっていました。

毎日毎日たくさん使うフードやお水やトイレの砂。

そして毎週たくさん使うレスキュー用のフード。


いつも応援してくださっている方からの、
始めましての方からの、
たくさんのエールを受け止めて、大事に大事に使わせて頂きますね。


いつも本当にありがとうございます。


悩み悩み、迷いながらも、とにかく前を向いて、そして保護っこたちとしっかりと向き合いながら、これからも前に進んで行きますね。



みんな良い夢を。
一緒に帰ろう。
今日、大熊町の帰還困難地域から、ひとつのいのちを保護して来ることが出来た。

この福島で、震災直後からずっといろいろなことを発信し続けているもうーすさんと、ささきちさんが既にブログに書いてくださっている、飼い主さんが探していた子クリちゃんを、保護することが出来ました。



先々週のレスキューを終え、週が明けた月曜日。

こちらも震災直後から、東京から毎週ずうっと給餌に通い続けているボランティア、Mさんから真剣なメールが来た。

とある餌場に置いたもうーすさんのカメラに、飼い主さんの探していた子が写っているから、なんとか保護をお願いしたいという、とても真剣な依頼のメール。

断る理由などは勿論無いから、二つ返事で引き受けて。

でも、その直後、衝撃的な動画が送られてきて。


それは、ちょっと怯んでしまう数のアライグマが、クリちゃんのお家の餌場に集まっている動画。


うわ…。無理…。
というのが本音だった。


今、捕獲器をかける度に、アライグマやタヌキ、ハクビシンやネズミ。果てはカラスにキツネまでが入ってしまう現状の中、ファミリーで登場しているアライグマたちを避けて猫だけを保護出来る自信は全然無くて。

翌朝、出勤前のMさんから来たメールのタイトルは、アライグマ博士です!というものでw

あたしも夜なべしてアライグマの行動やら好物やらを、一生懸命情報収集してたけど、彼女も同じく情報を拾い集めてくれていて。

二人の集めた情報を、自分の中で整理して、レスキューの為に買い求めたのは、



何しに行くの?と聞かれそうな、果物やお菓子やらw

悩みに悩んで、必死に悩んで立てた計画は、アライグマの好物を餌場から離れた所に置いて、アライグマが捕獲器に入らないようにする。という、単純だけど難しそうな計画で。

一人で行ったら何時間かかるか分からなかったから、Mさんの友人ボランティアさんとまるこに助っ人をお願いして。

現地に着いて、まずしたコトは、けもの道を探すことw

傍から見たら何やってるんだか分からないけど、本人たちは至極真剣にけもの道を探してw

見つけたけもの道に、Mさんの友人がわざわざ皮を剥いてくれたとうきびや、切って持ってきてくれたりんごなんかを置いて、その隣にアライグマ用に4台捕獲器を設置して。




餌場には、猫の動線を想像して8台の捕獲器をかけて。

餌場に向けて念を込めてから帰途に付き。

翌朝ダッシュで現地に向かったら、捕獲器に入っていたのは、探していたクリちゃんではなく、5台はネズミで、2台は空っぽ。

残りの1台には、動画に写っていたと思われる白猫くん。

アライグマ対策の捕獲器には、アライグマは1匹も入っていなくって、でも置いた果物は齧られていたり数も減っていて、お菓子はほとんど無くなっていて。



それはそれで成功なのか?と、乾いた笑いが込み上げてきたけれど。


先週はこうして白猫くんと、すぐ近くの餌場で見かけた三毛猫さんを保護して帰ってきて、現地の感じや、自分の勘で、またもや計画を練り直し。


そして昨日、またまたMさんの友人ボランティアさんに助っ人を頼み、前回とはちょっと違う感じで捕獲器の設置や、アライグマ対策を終わらせて。

昨夜から、自信が無くて全然眠れずに胃はギリギリと痛み。

でも早朝みんにゃさんのお世話を終わらせて、圏内まで車を走らせながら、一人でブツブツと、ダメだよなぁとか、入っててくれないかなぁ、とか呟きながらアクセルを踏み込んで。

今日はMさんも給餌に来る日だったから、現地で待ち合わせをしたけれど、ちょびっとあたしの方が早く到着したようで、飼い主さんのお家の敷地に車を乗り入れて。

餌場が見える位置まで来たら、目に飛び込んで来たのは見間違えることの無い、クリちゃんの姿。



クリちゃん?
え?クリちゃん?
と、車の中から声をかけたら、捕獲器の中からは、にゃーんにゃーんという甘え声。

いやったぁーーーーー!
と喜びすぎて溢れる涙をダバダバ零しながら、すぐにMさんに電話して。

クリちゃんがあああ、
入ってるううう、
と、あまりにハイテンションで電話口のMさんに伝えたら、嘘でしょ?嘘でしょ?え?え?ホントに!!!と、Mさんも一気にハイテンションを通り越して、飛び上がりそうな雰囲気で。

ダッシュで行くから!
待ってて!
と、ブチッ!と電話を切られて待つこと15分。

その間、あたしはひたすら捕獲器の中のクリちゃんの名前を呼びかけて。

写真を撮ったり、捕獲器超しに触ったり。

クリちゃんはどれだけ名前を呼んでもずうっとお返事し続けて。

香箱を組んでる腕を、たまにほどいてふみふみしながら、にゃーんにゃーんと何度も鳴いて。

二年半も経つのに、ひたすら甘えた声で鳴き続けていて。

涙がボロボロと流れて全然止まらない。


そこにMさんと友人ボランティアさんが到着して。

絶対絶対間違いないよね!と大はしゃぎしながら飼い主さんに電話して。

電話口の向こうでは、飼い主のおじいちゃんとおばあちゃんが交互に電話口に出ているようで、クリちゃんの名前を電話の向こうで呼ぶ度に、クリちゃんは何度も返事して。


それを見てたら、あまりの悔しさに泣けてきた。

こうして生きている子たちは、きっとまだまだいるのに。

ゆっくり探すための時間を、じっくり保護するための時間を、そして安心してレスキューに向かえる条件を、もらえぬままに過ぎた二年半。

その中で喪われてしまったいのちは数えきれないほどにいた筈で。

クリちゃんは、ささきちさんのブログに書かれているように、ホントにたくさんの人が諦めなかったからこそ、たくさんの偶然が重なったからこそ保護することが出来たけれど、きっとまだまだ生きている子はいる訳で。

ものすごく嬉しいんだけど、ものすごく悔しくて堪らなかった。

でも。
だからこそやっぱり諦めることなんて出来ない。

だからまた、あの場所へ向かい続けようと、更に強く強く心に決めて。


いつも言葉に出せない気持ちで帰り道につくけれど。

今日はこれしか思いつかないひとつの言葉だけを噛み締めて、クリちゃんに言い聞かせながら帰り道を走ってた。


一緒に帰ろう。


あたしの力で保護出来たのではなく、本当にたくさんの人が関わったからこそ保護することが出来ました。

ご協力、ありがとうございました!


クリちゃんは、すっかり落ち着いて寝ています。



早くおじいちゃんとおばあちゃんの所に帰ろうね。


やたら長くなっちゃったので、病院でのこぼれ話はまた別にご報告しますね。
プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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