2013/08
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人として。
まだまだ暑い中、必死に、精一杯生きている、ちいさないのちを少しでも連れ出したくて、繋ぎたくて、この週末もレスキューに行ってきた。

数少なくなってしまったレスキューボランティア。

震災当初ですら、20kmという円で勝手に決められた『警戒区域』と呼ばれた場所を、網羅出来る程の人数はいなかっただろうけど、震災から、原発事故から、二年半が経とうとする今、もうレスキューに向かう人は、数えられる程になってしまった。

それでもなんとかしたいと、現在残っているボランティアたちは、皆、体力資力が尽きそうになりながらも、少しだけ残った気力に縋りながら活動している。


それは勿論あたしも同じこと。

だけど顔も知らない方たちが、そんなあたしを踏みとどまらせてくれている。

応援してもらえるからやめられない、とか思ったことは一度も無い。

むしろ、諦められないあたしの勝手な想いを、支えてもらえていることに、背中を押してもらえていることに、感謝しかない。

毎日倒れこむように明け方にベッドに倒れこむように寝て、少し寝たらあっという間に朝がくる。

食事は台所で立ち喰いだったり、運転しながら片手でパンを齧ったり。

だけどそんなことは、なんの苦にもなっていないし、気にもしていない。


だって。
保護っこたちが、あまりにも愛おしいから。

保護してあげることの出来ないいのちと、保護っこたちの差を考えると、いたたまれなくなってしまうから。


だから疲れた身体に鞭打って、救えるいのちのために、繋げるいのちのために、あたしは毎週あの場所へ向かっている。


今週もまた、前回保護したくて、でも保護することが出来なかった三毛猫さんのいた場所と、もう一件、どうしても保護したい子のいた場所に、金曜日の夕方に捕獲器を置きに行って。

念を込めて、祈りを込めて、捕獲器を置いて。


暑い日がが続いていたけど、金曜日は少し雨混じりの肌寒い日で。

どうか入って。
怖いだろうけど、一緒に帰ろう。

と、誰もいない目の前の風景に向かって口に出して話しかけ、願いを込める。


道路を走っていても、目に入るのは、誰のためなのか分からないバリケードの行列。



そして、伸び放題の草木や、どんどん壊れていく、誰かの家、家、家。



少し裏道に入ると、車を進めるのを躊躇う程に、道は蔦で覆われて。




ここは日本なのに。


今までは通れた道が、警戒区域が解除になって、帰還困難地域に変わり、バリケードに阻まれて、大きく迂回しなければ、行きたい場所に行けなくなってしまった。

だから、捕獲器を置かず、給餌だけのレスキューですら、全部の給餌ポイントを回り切ることは難しくなってしまった。

それでもフードが来るのを待ってる子たちのために、汗をダラダラ流しながら、少しでも多くの給餌ポイントに行くために走り回って、ヘロヘロになって帰宅して。


そして、土曜日の朝、いつもは寝る時間に起きて、みんにゃさんのお世話をしてから、圏内へ向かって。


検問を抜けて、アクセルをベタ踏みして、猛ダッシュで捕獲器を確認に向かう。


三毛猫さんがいた場所で、車を停めて、恐る恐る窓越しに捕獲器を覗いたら。



やったーーーーー!

見間違えることなどない、ハッキリと覚えている顔が、捕獲器の中で待っていてくれました。


一瞬顔が右側が見えたから、ハクビシン?って思ったけれどw、身体の三毛柄が見えた時、涙がびゃーって溢れ出て。


もう、会えないかと思った。

同じ子と、もう一度会えることなど、かなり困難になってしまってるから。

会えなかったらどうしよう、と思っていた。


嬉し涙もそこそこに、出切るだけそおっと捕獲器を車に積んで、もう一箇所の捕獲器の場所に、またまたダッシュで向かって。

数台置いた捕獲器の、蓋が閉じてるのを見ると、不安と期待で鼓動が早まる。

中を覗くと、ちいさなちいさな鼠が、困ったように右往左往してて、肩を落として捕獲器からリリースして。

最後の一台を確認しようと思ったら、ガシャンガシャンと捕獲器に体当たりしてる音がして。

…ってことは鼠じゃない。

ドキドしながら捕獲器を覗き込んだら、



明らかに若い白猫くんが、必死になって捕獲器に体当たり。

ごめんね、怖がらせて。

でも、もうご飯を探さなくていいから。

いつでもお腹を出して安心して寝られるから。

勘弁してね。

ここから出て行こう。


保護したい子ではなかったけれど、また来週来るからね、とまた誰もいない目の前に向かって口に出して話しかけて。


口惜しい。

やるせない。

そんな普段は使わない言葉が、ピタッと当てはまる、この現実。


ほんの一部の人間しか、見ることの出来ない現実。


…ここは日本なのに。


避難生活も二年半が経ち、色々なことを諦めて、色々なことを飲み込んで、色々なことから目を背けて。


どんどん人間たちが壊れてゆく。


机の上で理屈や理論を繰り返している人たちは、そんな現実を知ろうともせずに、無駄なことを繰り返し、誰かの罪をなすりつけ、誰かのせいで尻拭い。


人間のことすらも、守ろうとしてはくれない現実。


話すことの出来ない四つ足たちは、人間のせいで死に、人間のせいで耐え、人間のせいで必死に生きている。


ならば人としてあたしに出来ることは、変わらぬ気持ちで、ぶれない気持ちで、救い、繋ぎ続けること。

それだけ。


また行くから。

人のいない町へ。


また行くから。

待っていて。



【福猫舎へのご支援のお願い】

たくさんの嬉しいご支援を頂戴しておりますが、毎日大量に使用する保護っこや仔猫たちのフードやトイレの砂、また給餌用のフードなど、お願いするばかりで本当に申し訳ありませんが、どうかご支援を宜しくお願い致します。





まだまだ完全に整わず、やること満載ではありますが、福島の被災犬猫のために開設したハウス型シェルター『福猫舎』では、ご支援を求めています。

本日現在の保護っこの数は、あぶくまシェルターとまるこシェルター、合わせて80匹プラス22匹の仔猫がいます。

そして人のいない避難地域で必死に生きている小さないのちのため、どうか応援を宜しくお願い致します。

シェルターで必要なフードや物資、維持やレスキュー、医療などにかかる資金、そして、なによりもいのちを繋ぐためのフードを、少しだけでも結構ですので、どうかご支援をお願い申し上げます。


大変恐縮ですが、以下のページにご支援についてのお願い事項をまとめさせて頂きました。

こちら


ちっぽけな力かもしれませんが、私たちに出来得る精一杯のことを、終わらなければならなくなるまで頑張りたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。
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ないものねだりはもうやめて。
会ったことは無いけれど、ずうっと見守りたかったある猫の、いのちが終わったことを知り、その子と向き合い続けた飼い主さんのことを、羨んで、羨んで、羨んで、そして少しだけ妬んでいる自分がいた。


心が軋んだ音をたてる。

ギシギシと痛みを伴う嫌な音を。


部屋に入ってもさぶが迎えに来ない。
いつもの場所にやきそばがいない。
響くんの掠れた声が聞こえない。
トコトコがケージではしゃいで動き回るガシャガシャした音が聞こえない。


いのちを救いたかったのに。

いのちを守りたかったのに。

救えず、守れなかったことに対する後悔の念に囚われて。

いなくなってしまうことに、耐えるのが苦しくて。

いなくなってしまったことを、認めるのが辛くって。


涙は枯れることなく、毎日毎日溢れ出て。

あたしはその都度どすんと落ちて、傍にいる誰かを抱きしめて気持ちを紛らわせる。


苦しいのはあたしなんじゃない。

色んなことを我慢させてるみんにゃさんの方がずうっとずうっと辛いのに。

必死になって生きてる子たちの方がずうっとずうっと苦しいのに。


それを分かっていながらも、自分の悲しみを、自分の苦しみを、消化も昇華もできない自分が嫌になってくる。


あたたかな身体を抱きしめて。

体温を肌で感じて。

静かに鳴らす喉の音で救われて、癒されて。



あたしが癒されてる場合じゃない。



身体がたくさん分裂して、一匹一匹と向き合えたらいいのに。

気持ちを言葉で伝えてくれたらいいのに。

どこが痛いか教えてくれたらいいのに。

なんにも心配せずに過ごせる莫大な資産があればいいのに。

病気がすぐに治る薬があればいいのに。


…ないものねだり。


手に入らないことばかり願う自分がいる。



大切なものをたくさん捨ててきた。

そんなことは後悔してないけど。


だけど、ずうっと一緒にいると思ってた、もっともっと幸せになってほしかったいのちを見送ることが、こんなにも自分を苦しめるとは思わなかった。



それでも救えるいのちを探すために、一つでもいのちを繋ぐために、毎週週末はレスキューに行っていた。

灼熱の、人のいない町へ。

生き物を、苦しめ続けている町へ。


給餌場所に行ってフードの袋を見ていると、確かに猫が食べていると確信できる場所は多々あって。


あまりの暑さでボーッとしながらも、ひたすらハンドルを握って走り回ってフードを置いて。

この暑さに耐えてる子たちに届けるために、勢い込んでいつもより多い250kg位のフードを積んで。


走って走って走り回って、もうすぐ時間切れになる頃に、久々に寄った大熊町のとあるポイントで、フードの空袋を見つめていた三毛猫さん。

もう、気配が少なくなってたから、諦めた方が良いと思ってたポイント。

痩せた身体と、少しギラついた目つきの、とてもハッキリした柄の三毛猫さん。

迷わず捕獲器を置いて車を走らせ少しの間隠れて様子見をして。

でもどんどんタイムアップの時間が近づいてくる。

…頼むから入って。
という願いも虚しく、非情の時間切れ。

それが二週間前のこと。

先週は、どうしてもその子を保護したかったから、捕獲器を前日の夕方からかけに行った。

翌日の朝一番で捕獲器を見に行ったら、入っていたのは三毛猫さんではなく、白黒の八割れのちいさな女のこ。

猫の気配なんて全然ないと思っていたのに。

三毛猫さんと、この子と、そしておとーさん猫がいるってコトだよね…。


確実に震災後生まれの八割れさんには、和(なごみ)ちゃんと仮の名前を付けました。



とてもちいさな身体なのに、おっぱいは授乳の跡があった。

もう、乾いていて、吸われてる形跡はあまりなかったけど。

仔猫がいそうな子の保護は、本当に毎回心をギュッと絞られる位、悩んで悩んで悩みまくる。

正に授乳中だと判断してリリースする時にも、ケージの扉を開けるその瞬間まで泣きながら悩む。

だって次に会える保障はないんだもの。

次に行った時に、その亡骸を見たことだってあるんだもの。


誰を責めていいのか分からない。

だから結局自分を責めて、呪って、怨むしかない。



ソロモン王の指輪が欲しい。

どこにいてもすぐに分かる魔法の眼が欲しい。

どこでもドアが欲しい。

保護できるまで粘り続けられる、無限の時間が欲しい。


…どこまでいってもないものねだり。



今のあたしを動かしてるのは、待ってるいのちに対する執念と、喪ったいのちに対する謝罪、そして愛情と、なによりも、ほんのちっぽけな力しか持たない自分への憐憫と。


諦められないんだもの。

諦めたくないんだもの。

待ってるいのちがある限り。

絶対にいのちを諦めることなんて、できない。


心はぐちゃぐちゃかもしれないけど、あたしにできることが残っている限り、もがき続けて足掻き続けていかなくちゃ。


ないものばかり探していても、いのちは救えないのだから。


ないものねだりはもうやめて。


浮上します。



たくさんのご心配のメールやメッセージなど、ありがとうございました。

返信などがとっても遅くなっていますが、どうぞご容赦くださいね。


空元気かもしれないけれど、頑張りますよ、どこまでも。


よっしゃーーー!
踏ん張ってこーーー!
制御不能。
なんだかどうにも自分の気持ちをコントロールすることが出来ずにいます…。

さすがに立て続けに哀しいことがありすぎたみたい。

日々のみんにゃさんのお世話や、ちびちゃんとの楽しい時間は笑って過ごしてるんですが、いざブログを書こうとすると、何を書いても暗くなるばかりで、タフだと思いこんでいた自分の心が制御不能になっていて。


もうちょっと。


きっともうちょっと時間が過ぎれば。


そう思っています。


もうちょっと。


みんにゃさんに鋭気をもらいながら浮上したいと思います。



ちょっと調子が下がり気味のギンと、いちゃこらしながら頑張ります。


みんな良い夢を。
踏ん張ってこー!
どーにも心がへなちょこモードから回復しにくくて困る。

ダメだなー。
いかんなー。
って思うんだけど、毎月毎月哀しいことに直面し続けてるから自分ではいかんとも出来ない心のコントロールの難しさに直面中。


でもね、思うんです。

大好きだった気持ちは消えないし、増えていくばかりなんだなーって。

大好きとありがとうがどんどん増殖していくんだなーって。

保護っこの死に対しては、少なくとも人知れず亡くなったのではなく、その姿を見てたくさんの人に応援してもらうことまで出来たんだよなーって。

それは分かっているんだけど、
それはとんでもなく嬉しいんだけど、
それでもやっぱり心はくしゃっと沈みこんでしまう。

いのちと向き合うと決めたんだから、凹んでばかりいることは出来ないからと、みんにゃさんと今まで以上に触れ合う時間を増やす努力はしていても、刹那の瞬間というのがたまに訪れてくれちゃうから、誰かを抱っこして気持ち良く喉を鳴らしてる姿を見て涙が突然溢れ出て。

今日も今日とてアンコントロール。

ふぅ。


今日、キャリアっこ部屋の覗き窓から中を覗いたら、



風雅くんが窓を見上げてた。

どばっと堰を切ったように涙が溢れて、どーしても止まらなくて。

隣にひっそりといつもいた筈の響くんがいないことを、あたしはやっと受け入れたのかもしれない。

辛いけど、苦しいけど、失ったものは還ってこないから、せめてあたしがしてあげられるのは、一緒に過ごす時間を少しでも幸せな時間にしてあげること、なんだよね。

そして、一つでも多くのいのちを、しっかり受け止めて幸せ探してあげること、なんだよね。

保護してあげることの出来ない限りないたくさんのいのちのためにも、上見て前見て進まなきゃ。


進む気持ちを応援してくれる人がいる。

同じ気持ちを共有してくれる人がいる。

そして新たにこの現実を知ってくれた人がいる。

こんな自分勝手な活動を、見ず知らずの人間を、どうぶつたちを、応援してくれる支えてくれる人がいる。

これってすごいことなんだもの。


感謝の気持ちを持ち続け、みんにゃさんを幸せにしなくちゃ罰が当たる、ね。


文春を見た、とご支援の物資や寄付金を振り込んだというご連絡を頂いたりしています。

ブログの閲覧数が倍になり、めちゃくちゃびっくりしたけども、まだまだ弱小団体のあたしらは、もっとしっかり発信もしていかなきゃならない。

まだまだ終わりが見えないのだから。

終わる訳にはいかないのだから。


ご支援の物資も、いつも応援してくださる方たちがいて。

最近応援してくれるようになった方から二回目、三回目の物資が届いたり。

その中にはお口の痛い子たち用にきっと探して送ってくれた柔らかいフードが各種揃えて入っていたり。

たくさんの箱が届いてびっくりしたら、サプリやタオルの他にもすごーく欲しかった薬品類や美味しそうなおやつがタオルに紛れてどっさり入っていたり。

いっつも箱を開ける度、涙がボロボロ流れてしまう。


ご支援金も、毎月送ってくださる方が今月は多く振り込まれていたり、新たにご支援頂いた方から継続して振り込まれていたり。

自分たちだって頑張っているのに、飯舘村の給餌をしてるねーねーさんのグループの、Yさんからも個人的に支援金をもらったり、Bちゃんはイベントに素敵なチラシを作って持参して、たくさんの方に伝えてくれたり支援を募ってくれたり。
(千葉県AMZ主催のガールズパーティー様からご支援金を頂戴しました。ありがとうございます。)

20匹を越える仔猫軍のワクチン代で悩んでいたら、みっくす★ジュースのマメKさんがサンキャッチャーの売り上げで寄付するよ!と張り切ってくれて、仔猫をウィルスから守り隊を結成してくれたり。

マメKさんの処に集まったフリマ用品を売ってくれた方たちから、たくさんの猫缶がRAINBOWPROJECT経由で届いたり。



包まれている。

たくさんの気持ちに包まれている。


嬉しい。

本当に嬉しい。


だからこそ、油断せず、慢心せず、ただ真摯にみんにゃさんと向き合って、しっかりと地に足つけて前に進もう。


泣くなと言われてもそれは無理だけど、
まだまだ頑張り続けることは出来るもの。


みんにゃさんの幸せ見つけるために、
またひとつ、儚いいのちを保護してくるために、

頑張れ、あたし。あたしたち。


よーし!
踏ん張ってこー!




みんな良い夢を。



※メールやコメントの返信、遅くなっててごめんなさい。明日はお返し出来るように頑張ります。
プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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