2013/07
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永遠の贖罪。
あたしが一番慈しみ、愛した猫、
さぶろーが死んだ。


独りで死んだ。


昨日の朝、出かける時、何かおかしいと思っていたのに。

おかしいと思ったから、出かける時間がどんどん遅れ、後ろ髪を引かれながら出かけたのに。


帰ってきたら、その身体は抜け殻になってしまっていた。


ダダを喪ってから、あたしの一番一番大切な宝物だったのに。

やきそばのことは勿論大切だし、大事だったけど、さぶろーは14年以上を一緒に暮らし、過ごしてきた、あたしの大事な大事な宝物だったのに。




帰ってきて、車を停め、玄関の鍵を開け、鞄を放り投げ、さぶの名前を呼びながら部屋のドアを開けた。


開けた時には、わかっていた。

知っていた。


だってドアの前にさぶがいない。

いつだって、どんな時だって、お迎えを欠かしたこと、ないもん。


だから、わかっちゃった。



見送ることすら出来なかった。

謝ることも出来ない。

まだ柔らかい身体。

抱きしめて泣き叫ぶことしか出来なかった。


死にたかった。

一緒に死んでしまいたかった。

心が粉々に砕け散りそうだった。



あたしはここで何をしているんだろう。

さぶを喪ってまで、一体何をしているんだろう。って一瞬思ってしまった。


それ程までに愛してた。


さよならすら、言えなかった。


許されない、あたしの罪。





さぶろーは、1999年の終わりに赤坂の駐車場で拾った子だった。

コインパーキングなどまだあまり無い時代、仕事で赤坂に行き、有人駐車場に車を停めて管理人室に鍵を預けに行ったら、管理人室の前でみゃーみゃーと鳴くちいさな仔猫。

管理人の方に聞いてみると、朝からウロウロしているという。

連れて帰りますよと言ったら、用事が終わるまで段ボールに入れて管理人室で預かってくれた。

急いで用事を終わらせ、段ボールのまま受け取り、そのまま病院へ。

ガリガリのちびっちゃい仔猫。

後ろ足が折れてちょっと歪んで癒着していた。

身体はノミだらけ。

顔は目やにと汚れでぐちゃぐちゃ。

体重は360g。

だからさぶろーと名前を付けた。


数日入院したら、見違えるように綺麗になって。

連れて帰ったら、その頃の保父猫、銀と、母性の強かった桃が、さぶろーを奪い合ってお世話して。

ダダにもすぐに気に入られて、みんなに可愛がられたさぶろー。

あたしが初の人工哺乳で育てた猫。


調子が良くなったら里親探しをするつもりだったけど、お腹が緩いのが治らなくって、心配で里親を探せずにうちの子になったさぶろー。


銀と桃が旅立った後は、ダダとさぶがあたしの拾った仔猫たちをお世話してくれた。


さぶはあたしのことが大好きで。

大好きすぎて、家に帰ると片時も側を離れなくて。

トイレのドアも、お風呂のドアも、閉めるとドアをカリカリして必死に鳴くから閉めることが出来なかった。


いつも一緒だった。


不在がちな不規則な仕事をしていたけれど、居られる時はかなり長く在宅できていたから、自宅で本を読んでいる時は膝の上に、料理をしている時は調理台の上に。

いつでも側にいた。


震災の後、どんどん福島通いが頻発し、あたしの不在時間は更に増えたから、きっといつも不安と不満があったんだろうな。

その後福島のシェルターに移住してからも、保護っこのことをどうしても優先してしまうあたしに、たくさん不満はあったんだろうな。

そして実家に帰り、ようやく少し一緒にいられる時間が増えて、さぶはとっても嬉しそうだった。

名前を呼ぶと、いつでも、寝てても返事して。

あたしの気配はあるのに姿が見えないと、部屋の中から一生懸命呼んで。

階段の下から名前を呼ぶと、安心したような声で返事して、ようやく寝る子だった。

拾ってからずっと、寝るときにはあたしの左脇には必ずさぶがいた。

ピットが一緒に布団に入ろうとすると、普段は仲良しなのに、寝るときだけは許さず追い出して。

ギンを引き取ってからも、ギンはあたしの右側で寝ることしか許してもらえなくて。


このところ体調がどんどん悪化して、毎月病院に行っていたけど、血液検査も、レントゲンも、エコーですらも、何をしても原因は見つからず、対処に困っていた。

薬を飲ませると吐いちゃうから、吐く方が体力消耗しちゃうし、原因が分からないから、明確な効果のあるお薬がもらえる訳でもなくて。

どんどん痩せてくる身体を、少しでも長く抱っこして。

もっと一緒に居たそうなさぶを、ごめんねと言いながら床に降ろして。

三日前には、痩せ方が強まってきたからまた病院へ行き、再度血液検査して別のお薬をもらってみたけど、検査の結果はやっぱり大きな異常は見つけられず、最後の手段で一番猫の少ない部屋にさぶに引っ越してもらい、夜は出来る限り甘やかして抱っこして。

誰にも邪魔されずに、二人でいちゃこら一緒に寝て。

甘やかすことで少しでも何か食べてくれたら…と願って、撫でながら何種類もの好きだったフードを並べてみたけど、結局何も食べてくれず、対処のしようがなくて、もう、どうしたらいいか分からなかった。


後は静かに見送るしかないのかな、と漠然と考えるようになったのが、昨日の朝だった。


何か言いたげな顔でベッドの上に横たわるさぶに、帰ってくるまで待っててね、と頭を撫でてキスをして。



でも、さぶろーは独りで死んだ。

独りで死なせてしまった。


こんな飼い主でごめん。

本当にごめん。


謝っても謝ってもさぶにはもう届かない。


あたしのことが、本当に大好きだったよね。

あたしも、誰よりも大切だったよ。


そんなあたしの宝物を、あたしは見送ることが出来なかった。


たった独りで逝かせてしまった。



自分を呪い、自分を責めることしか、あたしに出来ることはない。


あたしは、あたしを死ぬまで許すことはないだろう。



でも、泣いても喚いても、自分を呪ったところでさぶろーは還ってこない。



だから、さぶに伝えたいこと。



たくさん幸せくれて、ありがとう。

うちに来てくれて、ありがとう。

あたしはさぶに会えて幸せだったよ。

ホントにホントに幸せだったよ。


愛してる。
愛してる。
愛してる。

どれだけ言っても足りないくらい、心の底から愛してる。

宇宙で一番愛してる。



さぶは、あたしの中に永遠に生きている。


死ぬまで一緒に生きていく。



それがあたしの、永遠の贖罪。

辛い、とてつもなく辛い、あたしの贖罪。




さぶ。

ちゃーちゃん。


安らかに。




またいつか会おうね。

約束だよ。



愛してる。
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犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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