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【福猫舎】ご支援のお願い【TOP固定】
◆福猫舎へのご支援のお願い◆
数少なくなってきた福島のペットレスキューボランティア。
2011年3月11日の東日本大震災、そして福島原発の爆発事故から丸四年が過ぎましたが、旧警戒区域や飯舘村など、未だ人が戻れず、住めない避難地域に、まだまだ沢山のいのち達が必死に生きています。
どうしても繋ぎたい、そして救いたいいのちがあります。
一匹でも多くのいのちを繋ぎ、一匹でも多くのいのちを救う為に、飯舘村の給餌活動をしている日比さん のご助力のもと、2013年3月、福島県の郡山市に被災猫シェルター福猫舎を立ち上げました。
福猫舎』は、個人ボランティアとして活動してきた
まるこ の運営する【まるこシェルター】と、私、犬班A。の運営する【あぶくまシェルター】の、二つのシェルターを合わせた総称です。
ちいさなシェルターですが、二つのシェルター共に、それぞれ管理人自身が住み込み、自分の手と目の行き届くよう、しっかりと運営しております。
2013年3月11日からスタートした『福猫舎』には、2015年3月現在、
【まるこシェルター】に50匹。
【あぶくまシェルター】に55匹。
合わせて105匹の保護っこがいます。
そしてまだ人のいない場所で頑張って生きてくれている子たちがたくさんいます。
どうか皆さまのお力を少しだけ分けてください。
少しの力であっても、それがたくさん集まれば大きな大きな力に変わります。
どうか応援頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。
【お問合せ先】
福猫舎 メールアドレス

info☆fukunekoya.com
犬班A。へのご連絡の際は、
inuhan_a☆yahoo.co.jp
(どちらも☆→@に変えてください。)
【ご支援についてのお願い事項】
◆郵便局
記号 18250 番号 24311851
一般社団法人311福島被災動物救援隊
◇他の金融機関からは
ゆうちょ銀行 828支店 普通預金 2431185
一般社団法人311福島被災動物救援隊
◆東邦銀行 郡山北支店
普通預金 610649
一般社団法人311福島被災動物救援隊
【物資を送付頂く場合の送付先】
強調文〒963-0664
福島県郡山市あぶくま台2-154 福猫舎
TEL 080☆8214☆9685
※ご送付頂く際の時間指定は不要です。
■Amazonの欲しい物リストによるご支援■
【福猫舎のほしい物リスト】

http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/338B5V1BVCEJE
福猫舎で、現在必要なものを適宜更新しながら掲載しております。
掲載しているお品物は、全て必要な物資です。
【福猫舎 レスキューのほしいものリスト】

http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/2BGG58M51USCE
レスキューや給餌に、毎回大量に持参するドライフードやおやつなどを掲載しております。
旧警戒区域のレスキューには、毎回200kg以上、飯舘村などの避難地域の給餌には、毎回100kgほどが必要となりますので、いつでも大募集しております。
また、このフードは、私たちと志を同じくする個人ボランティアさんにもお渡ししながら、いのちを繋いでいくために使わせて頂きます。
※Amazonギフト券でのご支援の場合はご支援金でのご寄付同様、収支報告に掲載させて頂きます。
また、Amazonから物資をお送り頂く場合は、配送オプションのページで「ギフト設定」という欄にチェックを入れて頂けますよう、お願い致します。ギフト扱いが無い場合で、初めて物資をお送り頂く場合は、メールにてお名前とご住所を教えて頂けると嬉しいです。
メール→ info☆fukunekoya.com (☆→@に変えてください。)
■各種金券でのご支援■
ホームセンターでフードや保護っこに必要な物資を購入する際、各クレジットカード会社発行の金券はまず問題なく使用できます。
お家の引き出しの中などに、ひっそりと眠っている金券がございましたら、是非お送り頂けたら助かります。
(地域限定のものやお店限定の金券は、使えない場合がございますので、ご遠慮くださいませ。)
■QUOカードのご支援■
QUOカードは、JAの運営するガソリンスタンドで使用できます。
また、レスキュー用に購入する釣り餌である物品(唐揚げや缶詰など)の購入時にコンビニでも使用できますので、お財布や引き出しにこっそりと眠っていましたら、是非ご支援をお願いできると助かります。
四年以上もの間、必死に生きているちいさないのちたちを、少しでも多く守れるよう、出来得る限り精一杯の力を振り絞って頑張っていきたいと思います。
どうぞ応援宜しくお願い致します。
2015年3月11日 福猫舎
※ご支援物資やご支援金は、旧警戒区域並びに避難地域のどうぶつ達への給餌給水、医療費、レスキューに必要なフードや物資の購入費、搬送や移動に必要な経費などに使わせて頂くことをお約束致します。
※ご支援を頂いた場合で、領収証が必要な場合は、お手数ですがメールにてご連絡頂けますようお願い致します。
メールアドレス → info☆fukunekoya.com (☆→@に変えてください。)
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鳩に豆鉄砲。
先週末のレスキューは、今回も無事に250kgのフードを給餌はして来れたのだけど、途中で完璧に頭がテンパりまくり、なんだか既に記憶が覚束ないw


今回も叶うならば保護だけはしてあげたいから、先週に引き続きMさんに協力出来るポイントに朝一番で捕獲器をかけて、その後は給餌にひたすら回り。

途中原発付近の海側で、去年親子猫さんを保護したポイントに到着して、給餌場所へと小走りしてる視界の中に、散らばる鳥の羽根が見えてきて。



…襲われたのかな…と少し悲しい気分だったけど、給餌場所へとフードを置いて戻ってきてから散らばる羽根の辺りを見てみたら、バサバサっと鳥の羽音が聞こえてきて。

パッと音の方を見たけれど、最初はどこやら分からずに、地面に近くしゃがみ込み、も一度回りを見渡したらば、背中の一部が赤黒くなってる鳩さんがいた…。

車に戻り何か使えそうなモノは無いか探しまくって、見つけたケースを持ってもう一度その場に戻り、鳩さんが居た辺りを見たら、またいない…。

えーー?と思ってウロウロしたら、トラクターの下に移動している鳩さん発見。

…飛べないんだ。

鳥のコトなど何も知らないけれど、怪我してる鳩をこの場に残していったら、この鳩さんのいのちはここで終わってしまうのは目に見えてるから、せめて治療が出来るものなら…と思って、トラクターの下に匍匐前進で潜り込みw、微妙に逃げ回る鳩さんをなんとか捕まえて。



場所が場所だけに、ここでゆっくりするコトは出来ないから、とりあえずケースにいれようとしたら、足環をしてるのが分かって。

…と言うコトはレース鳩か伝書鳩ってコトだから、少し落ち着けそうな場所へと移動する途中で、今回もまたまるこに頼んで鳥獣保護センターのことなんかを調べてもらいつつ、病院に電話して、鳩…看てくれる?とちいさな声で聞いてみたらば、苦笑と共に連れておいでと言ってもらえてホッとして。

内緒の場所に到着し、鳩さんの足環をチェックしたらば、鳩の協会の足環に
加え、飼い主個人の電話番号の足環も付いていたから、やたー!とすぐさまかけてみたけど、何度かけても出なくって。

生きててよー(>_<)と言いながら、とにかく残りのポイントを全部回り切り、捕獲器の回収をして回っていたら、後ろに警備の車がピタッと付いて離れない…。

あたしが圏内に入れているのは、今は勿論バリケードを突破とかしている訳ではないけれど、それでもズルをしている訳だし、そもそも動物を連れて出るのはご法度だから、絶対見つかる訳には行かないので、道が割れてて車が入って来にくい道へと進み、なんとか警備の車を引き離し、やっとホーッと息を吐き。


捕獲器は、今回は見事に空っぽで。

保護してもまだ自分で連れては帰れないから、ホッとしたよな悲しいような、複雑な気持ちで帰り道の車を走らせて。


帰りの道でも、足環についてた電話番号に何度も何度も電話したけど、電話が繋がらないまま病院へと到着。

早速診てもらったら、思った以上に大きな傷口だったけど、どうやら羽根は動くようだし、骨には異常が無さそうで。





羽根をしっかりとバサバサ動かしてくれる様子を見て、おーーー!良かったー!と喜びつつ、傷口を無麻酔で縫合するのを保定しながら見ていたら、お尻がむずむずする感覚に耐えられず、うひぇー!とあたしが叫んでたw

…猫ならどんな状態でも平気なんだけどなぁ…とか言いながら、治療を終えて、ふと気づいたら、鳩は何を食べるのか…ということでw

悩みながらも、何か探して買ってくるね、と病院を出て車に乗って、も一度電話をかけてみたらば、やっと電話が繋がって。


保護場所を言ったらびっくりはされたけど、生きてたことを喜んでくれて引き取る段取りも大体決まり、引き取るまでの数日は、病院で預かってもらうことになってホッと一安心…。

飼い主さんに聞いたら玄米をあげておいてと言われたので、ドラッグストアやスーパーを回り、玄米を見つけて買ってきて。

鳩は食べるコトが出来るようなら、外傷が大きくてもまず大丈夫だから。と飼い主さんに言われたのを信じて、無事に復活できるコトを信じよう。


まさか圏内で鳩を保護するなんて考えてもいなかったけどw、怪我してる子を置いてくるコトはあたしには出来なかったし、いのちはしっかり繋がったから、まぁ良かったと喜ぼう。


飼い主さんに繋がらなかったら…とか、怪我してるなら引き取らないとか言われたら…とか、たくさん頭がぐるぐるしちゃって、鳩の巣箱の作り方とかまで検索しまくっちゃったけどw、終わり良ければすべて良し。となるように、あと数日を元気で過ごしてくれるといいな。


全部終わって帰ってきたら、みんにゃさんは腹ペコりんでブーイング…ごめんよぅ…。

捕獲器だけは消毒をして、自分の身体も消毒してから、ヨレヨレになりながらみんにゃさんのお世話を始めたけれど、ホントにホントにクタクタで、どうも身体の調子がおかしくて。

それでも座ったら寝るぞ!とか独りブツブツ呟きながら、なんとかみんにゃさんのお世話もしっかり終えて、ベッドに倒れこむ頃には熱が出てきてしまって、風邪かよ…とブルーになりながら布団に潜り込み、長~い一日が終わりました…。


だけど昨日一日頑張って、風邪を追い出すことに努力してたら、夜には熱も下がってくれたから、悪化せずに済みそうです。

レスキューの日はただでさえ長めの時間シェルターを空けるから、みんにゃさんにはそれ以上にストレスかけちゃいけないし。

だからちゃっちゃと治してまた来週もきちんとレスキューに向かえるように、しっかり身体を治して、みんにゃさんのご機嫌も取っておかなくちゃw


レスキューに行く度に、重い気持ちと暗い怒りに心が巻き込まれて毎回苦しくなるけれど、お部屋の中で寛ぎまくり、美味しいおやつを食べて嬉しそうな、みんにゃさんの姿を見ているだけで、また頑張ろう、頑張らなくちゃと思うから。


だからまた来週も頑張ります。


ブログのタイトルを何にしようか悩んだけれど、ホントに言葉の通りだったから、そのままのタイトルにしてみましたw

鳩さん、頑張れよー。



リベンジならず…。
今週も、先週に引き続き圏内へとレスキューに。

お休みしてた間の体力不足に対する不安は、先週行ってみて結構大丈夫そうだったし、いつもは寝る時間に起きなきゃならない変則スケジュールだけど今回もしっかり起きられて。

今回は、いつものMさんから何日か前に、先週見かけたシャムミックスさんを絶対連れ出したい、と相談電話があったから、保護しても連れ帰ることが出来ないのがひとつの不安ではあったけど、捕獲器の設置も協力しながら動くことになっていて。

久しぶりに多めの台数の捕獲器を積んでレスキューに向かうことに少しドキドキしたり落ち込んだりと、昨日のレスキュー準備の間は感情が忙しく動き回ってクタクタだったw

Mさんもあたしも震災後の初期の頃からずうっと通い続けてナビ無しで走り回れるようになってしまった圏内で、お互い給餌ポイントは別々だったけど、結構お互いのポイントが近くにあることも知っていたから、福猫舎をはじめてからはたまに情報交換をしたりして。

特に野生動物の被害が増えてからは、飯舘に設置した給餌台の改良版をMさんのポイントに設置したりして、とにかくいのちを守り、繋ぐことに、お互い協力しあってきた。

だから今回Mさんが捕獲器を置きたい場所も知っている所や、あたし自身もその辺りで保護したことのある場所も多くって。

もう、今は夜に捕獲器をかけても、まずは野生動物にやられちゃうから、捕獲器のは置き場所も慎重に慎重を重ねて、悩んで悩んで場所を決め。

朝一番でまずは捕獲器のセットに走り回り、その後はひたすら給餌、給餌、給餌…。

今日はとっても暖かくって、猫たちにとっては絶好のお昼寝日和…こりゃ駄目かな…と思いながらも、晴れてるからこそ食べに来る子もいる筈だし…と期待と不安を交互に抱きながら、走って止まって車を降りて、周りを見回し小走りでフードを置いてダッシュして…という、本当に傍から見たら怪しいことこの上ない感じで延々とそれを繰り返し。


中間貯蔵施設が建設されることになるであろう、原発付近のポイントも、セイタカアワダチソウとススキに占拠されて、車を進めるのも大変で。




道は大きく崩れた箇所は補修も終わってはいるけれど、家は崩れたまま、そして崩れてなかった家々も、この年月でどんどん朽ちていっている…。

そこで普通に、ただ普通に暮らしていただけなのに。

戻れない。
帰れない。
ただ朽ちていく。

とても綺麗な紅葉も、真っ黄色に色づく銀杏並木も、誰も見る人のないまま、枯れてゆく。

たわわに実った柿も、誰にも食べられること無く熟して落ちて。



走り回れば回るほど、心が悲しみに支配されてゆく…。


…しんどいな。


心が暗闇に飲み込まれそうになるのも苦しいけれど、それとは全く違う意味で、この時期に一番辛いのがひっつきむしw

どこのおうちもどの場所も、草木に覆われてしまってるから、藪漕ぎをしてると大変なコトになる…



ほらねw

普段は全く着ない防護服がとっても活躍してくれます…。

なんかこんなことでも書いてないと暗くなりすぎちゃう…駄目ですね…。

とまぁ、あたしの気持ちの重さはさておき、ひたすら給餌をし続けて、今日も持っていった250kgのフードが途中で足りなくなってしまって、圏内のストック場所から少し補充をしたりして、ようやくほとんどのポイントを回り終え。

さて、と気を取り直して今度は捕獲器の回収に。

その時あたしが双葉町に居たから、Mさんと連絡を取り合い、双葉町に置いた捕獲器を確認に。

シャムミックスさんの所の捕獲器は全部空っぽ…。

別な場所へと向かう前に、出るまでにはもう少しだけ時間があったから、やっぱりギリギリまで待とうと決めて、残りのポイントに給餌してたらMさんからの着信があって。

出てみたらつい今さっき確認した捕獲器の近所にある給餌ポイントの、今しがたあたしが置いたフードの袋にシャムミックスさんが食いついてたよという電話…。

もう、溜息しか出ない…。


でもまぁ落ち込んでるより、フードをしっかり食べてくれてることを喜ぶしかないよなぁ…と独りごち。

溜息混じりに全部の給餌ポイントを回り終え、全部の捕獲器をダッシュで確認に向かって。

何箇所目かのMさんの置いた捕獲器を確認しに行ったらば、小振りな黒い猫さんが入っていてくれました。




入ってくれて、ありがとう。
頑張って生きててくれて、ありがとう。

嬉しい気持ちをグッと飲み込み、ダッシュして車に捕獲器を積んで走り去る。

すぐさまMさんに電話を入れて、二人でやったー!と喜んで。

お互い全ての捕獲器を回収したけど、今日保護出来たのはこの子だけ。


クタクタでヘトヘトでボロボロになるこの活動。

ちっぽけなことしか出来ない自分にも、ちいさないのちに目を向けてくれない大きなチカラにも、本当にいつも苛立ちばかりが募る。

だけど、せめてひとつのいのちだけでも連れ出せることを喜んで。

そして、そんなちいさなあたし達を見守り、応援して下さり続ける方達に感謝して。


来週こそはシャムミックスさんを保護したいね。とMさんに黒猫さんを渡しつつまたリベンジを誓って別れ。

この子を保護したのは、うちの保護っこ、直くんや真くん、ローリエくんなど、何匹も保護しているポイントで。

しっかりと守り続けてきている給餌ポイントだから、絶対にまだここに来てくれてる子はいる筈で。


他にもあたしが会っている、鳴き真似で振り返ってくれる子や、夏前はまだ小さかったあの子やその子。

コツコツとしか出来ないけれど、まだまだたくさん生きててくれているちいさないのちを、ひとつずつかもしれないけれど、とにかく諦めずに連れ出すことだけ考えて、来週もまたあの場所へと向かう。


諦めない。

あたしにはとにかくそれしか出来ないんだから。

諦めたり、するもんか。





久々の圏内。
今日は、ほぼ三ヶ月ぶりになるレスキューで圏内へ。

昨日はまるこにご支援物資を仕分けしたのを渡したりしつつ、久しぶりのレスキュー準備。

新しいレスキュー車のレインボー号に、初めて給餌フードを積み込む前に、念には念を…とひたすら消毒を繰り返し、気が済んでから暗い中ヘッドライトで照らしながら山盛りのフードを積み込んで。

何故か微妙に緊張してて、仮眠するつもりがうまく寝付けず、予定よりも短い仮眠になってしまったけれど、それでもしっかり起き上がり、みんにゃさんのお世話をサクサク終わらせ、車に乗り込む前にレスキュー用の靴に履き替え、再度自分を消毒してからハンドルを握った。


よーし。行こう。
と、前のレスキュー車からお引越ししてフロントに鎮座している豆猫地蔵を撫でてから、圏内へと車を走らせて。




とても快適な走りで、少し雨がぱらつく中、高速を走っていたら、友人のレスキューボランティアMさんから電話が鳴って。


圏内は、9月の半ばに国道6号線が通行証不要の自由通行になってから、まだそれまでとは違う苦労や苦難が待ち受けてるから、Mさんからはレスキューに行けなかった間も状況を教えてもらったりしていて。

今週はレスキュー行くよと伝えていたから、また途中で会えるかな?なんて思いながら電話を取ったら、真剣な声でちょっとだけ驚きつつも、頼まれごとの電話だったから、勿論二つ返事で引き受けて。

頼まれごとの中身は、捕獲器の確認。

どんどん減り続けていく圏内のレスキューボランティア。

その中で、Mさんも苦しい中でも踏ん張り続けてくれている一人。

細い身体にどれほどの熱を持っているのだろう…といつも思いながらいるけれど、あたしの半分位しかない華奢な身体で、調子が悪い保護っこを抱えながらも、毎週東京から往復し、このところ立て続けに保護して帰ってくれている。

そんなヒトからの頼まれごとを断る理由はないから。

パルボ渦の後だから、勿論不安が無い訳では無いけれど、着ているものもしっかり消毒してから洗っているし、レスキュー車もきっちり消毒してるから、あたしが保護して連れ帰るコトが出来るのは早くても年明けからだと思っているけど、確認だけなら問題無し。と判断をして。

圏内に入り、本当ならば稲刈りが終わって綺麗に刈り揃えられている筈の田んぼに、セイタカアワダチソウの黄金色だけが風になびいている悲しい風景を眺めながら車を走らせ、捕獲器の場所へと向かう。





そのポイントは、Mさんと一緒にうちの保護っこゆらちゃんを保護した場所

Mさんが守り続けたその給餌ポイントは、ゆらちゃんを保護した後にあたしも手伝って野生動物に取られぬように苦心して作ったポイント。

最近Mさんもそこで保護してくれたりしてるのを聞いていたから、期待と不安がごちゃ混ぜな気分で先を急いで。

到着して車を降りて、捕獲器の場所へと向かったら、猫の唸り声が聞こえてきて。

わ!とはやる心を抑えてそおっと覗きこんだらば、



怖かったね。
だけど入ってくれてありがとう。

こんな場所には居ちゃいけない。
今日、ここから出ていこう。

と、ちょっとだけ泣きながらMさんに電話したけど、他の場所にも捕獲器をかけて回ってるから出てくれず。

少し待っていたら折り返しがかかってきて、二人で保護を喜んで。


今、圏内のレスキューは本当にいろんなこととの戦いで。

時間に追われ、
警備に追われ、
バリケードに阻まれ、
いろんな神経をピリピリさせながら捕獲と給餌をしてるから、少しでもMさんの手助けが出来て良かったー。と胸を撫でおろしながら給餌に回って。


見えない怪物にどんどん飲み込まれていく場所。



あの日からなにも変わらない場所。



無かったことにさせられていく場所。




…苦しみだけが支配する場所。


だけど今日は気合を入れて240kgちょっとのフードを積んで、全てのポイントを絶対回りきるつもりで来たから、どんどん増え続けるバリケードや検問にイライラしながらも、ダッシュしてフードを置きつつ、この三ヶ月来れなかったことを心で詫びて。

出逢ったけど保護出来ていない子たちの姿を思い浮かべながら、とにかく全部のポイントを回って。

だけど気合と勢いが良すぎたようで、思いのほかスムーズに給餌が進み、それなら…と思って、別の友人ボランティアが今パルボで苦しんでるので、彼女のポイントも回ろうと思って電話を入れたけど出なくって。

いくつかのポイントは知っていたから給餌をしながら、他にも知らないかな、と思ってMさんに電話を入れた。


そうしたら思いのほか近くに居たらしく、知ってるポイントに案内してもらう為に今から向かうポイントで待ち合わせをして。

わ!久しぶり~!となんだかとっても嬉しい気分で顔を合わせて、その場所の給餌を終えて、少し回りをうろつきながら話していたら、シャムミックスの猫が走っていく後ろ姿…。

あ!

と二人で声をあげ、捕獲器どこ?と聞いたら結構近くにかけていたから、手分けして回収をしてもう一度ここに戻ろうと瞬時に決めて。

じゃ!と別れて二人でダッシュして、聞いた場所に捕獲器を取りに行き、大急ぎでセットしてその場を離れ。

出なきゃならないギリギリの時間にもう一度ここに集合しようと決めて、お互い残りの給餌を終えて。


先にあたしが到着し、ドキドキしながらMさんを待ち、二人で無言で捕獲器の場所へと向かう。


数歩進んで捕獲器が見えそうなところで足を止めたら、またもやシャムミックスさんが立ち去る姿…。


…タイムアップ。


来週もまた頑張ろうねと少し冷めた笑顔でMさんと別れた。



まだ、生きている。

たくさんのいのちが、精一杯生きている。


悩んでも悩んでも、どれほど悩んでも、今の状況は変わることはない。


やれることしか出来ないし、やれることがほんのちっぽけなことなのが辛くて苦しくて堪らないけど、それでもやるしかないのだから、しっかりと足を踏みしめて、歯を食い縛りながら頑張らなくちゃ。


待っていて。
生きていて。
頑張るから。

絶対に諦めたりしないから。

生きていて。








境界線。
福猫舎に新入りさんがやってきた。

いや、正確にはあたしが勝手に受け入れたんだから、やってきたとは違うかな…。


本日現在、あたしのいるあぶくまシェルターの保護っこは63匹。

それに加えてうちの子8匹。

福猫舎をはじめた時に自分で決めた筈の保護っこ数は、もうずっと前から越えたまま。

もっと自制心が強ければ良かったのかなぁ。

…今更かw


出来る無理と出来ない無理。

出来る無茶と出来ない無茶。


一応自分の中ではこれだけはしっかりと考えぬいて、悩みぬいて、その上で決めてるつもりだから、無理や無茶が無謀になることはしていない。


口でも文でもこの違いを全然うまく説明なんて出来ないけれど、これが無謀になってしまったら、自分もシェルターも崩壊するから、大して詰まってるもののない頭で必死に悩んで悩んで、今回の新入りさんを受け入れた。


新入りさんの名前は醍醐くん。



飯舘の、猫がたくさんいるおうちの居着き猫。


この子は若干ドンくさくって、給餌に寄った時にあたしは大五郎って呼んでいたから、そのまま音だけ変えずに、醍醐という名前にしてみましたw

前足の爪先部分は半分なにかで怪我をしたのがそのままで、斜めにカットされた状態の男のこ。

後ろ足もいつも引きずっていて、給餌に行くと、みんなが軽やかに走って寄ってくる後を、てっこてっことゆっくり近づいてくるにゃんこさん。

おでぶ気味で、背中にはいっつも毛玉があって。

ご飯を食べるのも遅くって、他の子たちのがっつきに負けて、それでも頑張ってお皿を奪い、ゆっくりゆっくり食べてた子。

口の周りも良く汚れていたから、口内炎があるのかな?そのせいでグルーミング出来てないのかな?と思ってた。

今回ねーねーさんやhibiさんから相談されて、背中が禿げてる!と言われていた子たちを四件とも見に行って、他の子たちより度を越えて状態の悪かったこの子を一旦診察するのに連れて行き。



背中のほぼ半分ぐらいが、地肌が丸見えな状態で。

だけど良く良く見てみても、傷や怪我は見当たらず。

連れてく前はダニアレルギーかな?とか思っていたけど、皮膚の状態などから先生の診断はノミアレルギー…。

恐らく背中に出来た毛玉が雨に濡れたりして固まっていたところを、痒がったりしてどこかに擦り付けたか自分でカイカイした時に、ベロっと毛が剥がれたんだろう。と言っていて。


大きな治療は必要ないけど、皮膚の状態は宜しくないから、薬浴をマメにしてあげた方がいいだろう。ということだったので、毛玉がまだまだ出来ているから、鎮静かけて丸刈りにしてもらい、その上で薬浴をお願いをして。


お迎えに行ったらウリぼーがいたw



いやん、可愛い♡


血液検査の結果はそんなに悪い箇所は無く、でも丸刈りのまま直射日光を浴びさせる訳にはいかないし、あと何回か薬浴もした方がいいこともあり、ある程度毛が生えてくるまでの一時保護のつもりでいたけど、鎮静をかけてもらってる間に他のところもしっかり看てもらっていた結果を聞いたらば。



引きずっていた後ろ足は、肉球がもうかなりぐずぐずに崩れてきてて。


恐らく形質細胞性足底皮膚炎だろうという診断で。

まるこのところで引き受けてもらったロンくんという子がおんなじ病気だったのだけど、これが更に悪化すると肉球が破裂してしまう厄介な病気。


更に口内炎かと思っていたお口には、好酸球性肉芽腫がいくつか出来ていて。

それに加えて舌にも形質細胞性皮膚炎のような炎症が出ていて、舌の輪郭はかなり崩れてきちゃってて。


今は元気に過ごしているけど、いつ、どれかが問題を引き起こすか分からない。

おまけにこの子は飼い猫さんではなくて居着き猫。

給餌ボランティアさんたちが気にかけてくれてるおうちの子だから、誰かが行けばご飯を食べられるけれど、走ることの出来ないこの子が、ジャンプの出来ないこの子が、この先どうなるのかは目に見えている。


頭の中がぐるぐる回る。

保護?
リリース?
保護?
リリース?

natsumintさんから繋いでもらった居着いたおうちの方と悩んだまんま電話して。

一時保護の了承を取るためにお話ししている最中に、リリースはせずに保護することに決めました。


リリースと保護。

…どっちが正解なのか、分からない。

これはいっつも悩むこと。

線を引くのはとっても難しい。

だって、できることならみんな保護してあげたいもん。


リリースなんてする必要が無かったならばいいのにな。

だけどあたしは神様じゃないし。

ただのちっぽけなニンゲンだもの。

ちょっと変人ではあるけれどw、超人にはなれないし。

これ以上の無理を重ねてしまったら、あたしが倒れてしまったら…とか、やっぱりイロイロ考える。


だけど何よりもケージの中にいるこの子の、顔がとっても穏やかに変わっていたことが、最終的にあたしが決めるきっかけの一つになった。

飯舘で会ってる時は、いつも周りを気にして少し険しい顔をしていたけど、顔と身体に似合わぬ声で、可愛くにゃうーんと鳴いていて。



撫でているとうっとりした顔で、ずうっとゴロゴロ言っている。


うん。
きっと正解なんだ。


もう、誰かが持ってくる食べるものを待つことも、鈍い動きで食べるものを探すことも、野生動物を恐れることも、なんにも必要なくなって。

朝晩うまうまおやつを食べて、のんびりゆっくり過ごすといいよ。



いかつい顔だと思ってたけど、こんなに可愛い顔だったんだね。


境界線を越えたからには、もう、なんにも心配しなくていいからね。

この子の抱えている病気は、お薬さえ飲んでいれば爆弾にはならずに済む筈のものだから、しっかりお薬飲みながら、ゆっくりのんびり過ごそうね。

明日は洋服探しに行かなくちゃ。



味わいのある男のこ。

醍醐味のある男のこ。



醍醐くん。

どうぞ宜しくお願いね。








プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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