2017/10
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一緒に帰ろう。
今日、大熊町の帰還困難地域から、ひとつのいのちを保護して来ることが出来た。

この福島で、震災直後からずっといろいろなことを発信し続けているもうーすさんと、ささきちさんが既にブログに書いてくださっている、飼い主さんが探していた子クリちゃんを、保護することが出来ました。



先々週のレスキューを終え、週が明けた月曜日。

こちらも震災直後から、東京から毎週ずうっと給餌に通い続けているボランティア、Mさんから真剣なメールが来た。

とある餌場に置いたもうーすさんのカメラに、飼い主さんの探していた子が写っているから、なんとか保護をお願いしたいという、とても真剣な依頼のメール。

断る理由などは勿論無いから、二つ返事で引き受けて。

でも、その直後、衝撃的な動画が送られてきて。


それは、ちょっと怯んでしまう数のアライグマが、クリちゃんのお家の餌場に集まっている動画。


うわ…。無理…。
というのが本音だった。


今、捕獲器をかける度に、アライグマやタヌキ、ハクビシンやネズミ。果てはカラスにキツネまでが入ってしまう現状の中、ファミリーで登場しているアライグマたちを避けて猫だけを保護出来る自信は全然無くて。

翌朝、出勤前のMさんから来たメールのタイトルは、アライグマ博士です!というものでw

あたしも夜なべしてアライグマの行動やら好物やらを、一生懸命情報収集してたけど、彼女も同じく情報を拾い集めてくれていて。

二人の集めた情報を、自分の中で整理して、レスキューの為に買い求めたのは、



何しに行くの?と聞かれそうな、果物やお菓子やらw

悩みに悩んで、必死に悩んで立てた計画は、アライグマの好物を餌場から離れた所に置いて、アライグマが捕獲器に入らないようにする。という、単純だけど難しそうな計画で。

一人で行ったら何時間かかるか分からなかったから、Mさんの友人ボランティアさんとまるこに助っ人をお願いして。

現地に着いて、まずしたコトは、けもの道を探すことw

傍から見たら何やってるんだか分からないけど、本人たちは至極真剣にけもの道を探してw

見つけたけもの道に、Mさんの友人がわざわざ皮を剥いてくれたとうきびや、切って持ってきてくれたりんごなんかを置いて、その隣にアライグマ用に4台捕獲器を設置して。




餌場には、猫の動線を想像して8台の捕獲器をかけて。

餌場に向けて念を込めてから帰途に付き。

翌朝ダッシュで現地に向かったら、捕獲器に入っていたのは、探していたクリちゃんではなく、5台はネズミで、2台は空っぽ。

残りの1台には、動画に写っていたと思われる白猫くん。

アライグマ対策の捕獲器には、アライグマは1匹も入っていなくって、でも置いた果物は齧られていたり数も減っていて、お菓子はほとんど無くなっていて。



それはそれで成功なのか?と、乾いた笑いが込み上げてきたけれど。


先週はこうして白猫くんと、すぐ近くの餌場で見かけた三毛猫さんを保護して帰ってきて、現地の感じや、自分の勘で、またもや計画を練り直し。


そして昨日、またまたMさんの友人ボランティアさんに助っ人を頼み、前回とはちょっと違う感じで捕獲器の設置や、アライグマ対策を終わらせて。

昨夜から、自信が無くて全然眠れずに胃はギリギリと痛み。

でも早朝みんにゃさんのお世話を終わらせて、圏内まで車を走らせながら、一人でブツブツと、ダメだよなぁとか、入っててくれないかなぁ、とか呟きながらアクセルを踏み込んで。

今日はMさんも給餌に来る日だったから、現地で待ち合わせをしたけれど、ちょびっとあたしの方が早く到着したようで、飼い主さんのお家の敷地に車を乗り入れて。

餌場が見える位置まで来たら、目に飛び込んで来たのは見間違えることの無い、クリちゃんの姿。



クリちゃん?
え?クリちゃん?
と、車の中から声をかけたら、捕獲器の中からは、にゃーんにゃーんという甘え声。

いやったぁーーーーー!
と喜びすぎて溢れる涙をダバダバ零しながら、すぐにMさんに電話して。

クリちゃんがあああ、
入ってるううう、
と、あまりにハイテンションで電話口のMさんに伝えたら、嘘でしょ?嘘でしょ?え?え?ホントに!!!と、Mさんも一気にハイテンションを通り越して、飛び上がりそうな雰囲気で。

ダッシュで行くから!
待ってて!
と、ブチッ!と電話を切られて待つこと15分。

その間、あたしはひたすら捕獲器の中のクリちゃんの名前を呼びかけて。

写真を撮ったり、捕獲器超しに触ったり。

クリちゃんはどれだけ名前を呼んでもずうっとお返事し続けて。

香箱を組んでる腕を、たまにほどいてふみふみしながら、にゃーんにゃーんと何度も鳴いて。

二年半も経つのに、ひたすら甘えた声で鳴き続けていて。

涙がボロボロと流れて全然止まらない。


そこにMさんと友人ボランティアさんが到着して。

絶対絶対間違いないよね!と大はしゃぎしながら飼い主さんに電話して。

電話口の向こうでは、飼い主のおじいちゃんとおばあちゃんが交互に電話口に出ているようで、クリちゃんの名前を電話の向こうで呼ぶ度に、クリちゃんは何度も返事して。


それを見てたら、あまりの悔しさに泣けてきた。

こうして生きている子たちは、きっとまだまだいるのに。

ゆっくり探すための時間を、じっくり保護するための時間を、そして安心してレスキューに向かえる条件を、もらえぬままに過ぎた二年半。

その中で喪われてしまったいのちは数えきれないほどにいた筈で。

クリちゃんは、ささきちさんのブログに書かれているように、ホントにたくさんの人が諦めなかったからこそ、たくさんの偶然が重なったからこそ保護することが出来たけれど、きっとまだまだ生きている子はいる訳で。

ものすごく嬉しいんだけど、ものすごく悔しくて堪らなかった。

でも。
だからこそやっぱり諦めることなんて出来ない。

だからまた、あの場所へ向かい続けようと、更に強く強く心に決めて。


いつも言葉に出せない気持ちで帰り道につくけれど。

今日はこれしか思いつかないひとつの言葉だけを噛み締めて、クリちゃんに言い聞かせながら帰り道を走ってた。


一緒に帰ろう。


あたしの力で保護出来たのではなく、本当にたくさんの人が関わったからこそ保護することが出来ました。

ご協力、ありがとうございました!


クリちゃんは、すっかり落ち着いて寝ています。



早くおじいちゃんとおばあちゃんの所に帰ろうね。


やたら長くなっちゃったので、病院でのこぼれ話はまた別にご報告しますね。
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(非公開コメント受付中)

ありがとうございます。
2年半も経っていても保護できたなんて、きっと皆さんの活動と皆さんの熱い思いがなせた奇跡ですね!

きっとまだまだ生きてます。
皆さんに見付けてもらうのを待っています。

しかし本当に野生動物が多いのですね。皆必死で生きてるんですね。
そんな動物の中にいて、クリちゃんが特に怪我した様子もなく保護されて良かったです。

動物の気持ちはわからないけど、突然いなくなってしまった飼い主さんや地域の人達。飼い猫だったのですから寂しく不安であっただろうに、それでも生き延びる。逞しさを感じます。

保護、ありがとうございます。
クリちゃん良かったね♪
No title
ありがとうございました!犬班Aさん、皆様本当にお疲れ様でした。
生きてると信じて動いてくださったかた、食堂を作って設置してくださったかた、ご飯を配り続けてくださったかた、そして保護してくださったかた。

今頃はもう次のにゃんこさんたちのために、走り出しておられるのでしょう。
きっともっと、「クリちゃん」はいるのですね。そして残念ながら力つきてしまったクリちゃんになれなかったにゃんこさんも。

せめて微力ですが、少しでもたしになるようにご飯お送りします。第2第3のクリちゃんが続くことを祈って。(あ、でも越えた無理はしないでくださいませね)


ありがとうございましたm..m
最初におじいちゃんの電話を受けたおーあみ避難所ボラのよーこです。昨日ささきちから詳しい裏話を聞きましたが、本当にみんなの力が結集したことで保護できて、しかもクリちゃん健康そうで良かったです!第一報を聞いたときは、出先で涙出ちゃいました(T_T)
もう4ヶ月も経つし、やっぱりいないんだろうなと思ていた矢先でした。Mさんが何度もトライして下さっていると聞いていたので。
おーたさんのカメラの力は偉大でしたね。。。

この話を読んで、うちの子もどこかで待っているかもしれない、と思って電話するなりメールするなり行動にうつしてくださる飼い主さんがいれば、現地にも入り易くなるんじゃないでしょうか。
クリちゃん救出の経緯を知っても心が動かないって、人間ではなくてホモサピエンスですよね。

どうかお身体に気をつけて今後も圏内の猫たちをよろしくお願いしますm..m
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
良かった!!
本当に良かった!!

私まで、涙・涙です!
ありがとうございます
よかった。本当によかった(涙)。
ご活動、ありがとうございます。
プロフィール

犬班A。

Author:犬班A。
諦めの悪い40代。
絶対に、命を、諦めない。
例え蜘蛛の糸しか繋がっていなくても。

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